こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

ミス・ポター

藤沢に唯一残った小さな映画館、フジサワ中央では、窓口でチケットを買うたびにスタンプを一個押してくれる。1年間にスタンプが3個たまると1回無料で映画が見られるサービスがあるのだ。
つい先日、有効期限せまったところでようやく3個のスタンプが貯まったわたし。

かもめ食堂」の再上映を観るか、それとも「キサラギ」にするか、いや、やはり「クロサギ」にしようかと悩んだ末、一週間だけ上映されていた『ミス・ポター』を観に行くことにした。

ミス・ポターはピーター・ラビットの作者。1900年代初頭に上流社会の家庭に育ちながら、親の進める縁談にも目もくれず、アーチストとして生きた女性。
映画はドラマチックな山場があるわけではないが、だからこそミス・ポターの人生を淡々と見せてくれる。湖水地方の自然の美しさも充分味わえる。

まだ馬車に乗っていた時代に自分で絵を売り込みに行って本を出版するってすごいことだと思う。印刷所まで出掛けて行き、色校正するシーンはとても印象的。本屋さんのウインドウに飾られるピーターラビットの本。古き良き時代を感じさせられる。

こういうタイプの映画はこんな小さな映画館で観るのがちょうどいい。
話題作でもなければ、レディスデーでもないのに結構混んでいた。やっぱり映画ファンはいっぱいいるのだ。
どうか藤沢の映画館の最後のともしびが消えませんように。


三浦マラソン参加賞の大根の食べ尽くし
バラ肉とこってり煮ました。箸休めも大根。
煮汁でもう一回大根煮ます。