こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

新調する

新年なのでいくつかのものを新調する。
お箸、歯ブラシ、タオル、石鹸、あとは食器洗いスポンジなど。
そして新しいクツをおろす。
山歩き用に作った靴だけど本格的に履く前に慣らし運転
部屋の中でちょこっと足を入れる分には大体においてフィット感は得られているがそれを外で歩きまわってどうなるかが一番重要。
江の島まで初もうでに出掛ける。
最初は底がまだ固いのでちょっとロボット歩きに。山歩き用なので厚手の靴下で履くように作ったので普通の靴下だと若干の緩い感じもある。
こういう少しの違和感みたいなものもしばらく歩くうちに全く気にならなくなる。
心配した靴ずれもなし!2時間くらいブラブラ歩いたがトラブルはなかった。バンザイ!

オーダー靴だからピッタリでどこもあたらなくて、最初から完ぺき!ということは残念ながらない。わたしの作る靴はそんな魔法の靴ではない。←こんなにはっきり言い切ってはダメかもしれないけど。
ときとして、違和感があったり、靴ずれしたりもする。
人によって歩き方や履き方もいろいろだ。

完ぺきな靴が作れないならこの仕事やめてしまおうかと思いつめていた時期もあった。だけど靴って、革ってもっと何というかフトコロが深いのだ。履いているうちに馴染んできたり、慣れてきたりする。

繊細な部分とアバウトな部分が同居する靴の世界。
足を入れた瞬間に足が悲鳴をあげるような靴はだめだけど、概ねフィット感が感じられる靴だったらきっと大丈夫。自信を取り戻すには自分のつくった靴を自分で履いてみるといいのだ。
欠点も補えるくらいの「好き」があれば大丈夫。

今年もこびとく製クツであちこち出掛けよう。
おっと、箱根駅伝が始まったのでこの辺で・・・。


我が家のおせちらしきもの。