こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

レザーフェアー

昨年に引き続き、レザーフェアーに行って来ました。
いつも材料を調達する通りとは一本違うだけなのに観光ムード抜群。
浅草寺の近くで開催されてます。
会場に入ってしばらくして、あれっ何かいつもと様子が違う?と思ったのは禁煙になってたこと。フロアーの中程に休憩コーナーみたいな場所があり、ドリンクサービスもあったので、そこはいつもモウモウとした喫煙場となっていたのです。人がたくさん集まってた。なのに今回はそこがガラガラ。なんでやろ〜?と思っていたら禁煙になったことと今回からドリンクサービスがなくなり、自販機で各々が飲み物を購入しなくてはいけなくなっていたというのがその理由。時代の流れですね〜。
そして去年は時間がなかったので見なかった学生の作品があまりに多いのにはびっくり。参加したのは17校だとか。全てがクツではないけれど、クツつくる人ってほんとに多いのねと改めて感じ入る。

革のトレンドはやっぱりエコとかナチュラルがきているようで(というかわたしが気になってるだけかも)草木染めの革なども気になりました。だけど「これ一枚ください」なんてな風に買える訳ではないので、う====ん。
好きな色、質感のもの思う存分使ってつくりたいぞ〜〜〜〜とうらめしい気分になった。
で、昨年サンプルを送っていただいていた中敷きに使いたいなーと思っていた人工皮革のシリーズはロットが35メートルからなんと45メートルになっていた。「35メートルならなんとかなるかなぁと思ったんですけど45メートルじゃあ無理です」などと営業の人に大ボラ吹きつつ、交渉してみる。とりあえず5メートルくらいだといかがでしょう?みたいな感じできいてみると、"プッ"と吹き出すようなリアクション。でも不可能ではないらしい。ただし、カットする分相当割高に。なかなかキビシイ金額提示であった。検討してみます

そう言えば、裏革のこと「ライニング」って言うんですね。これまで使っていた牛裏革がこびとく工房でもついに底をついてしまって今後はホースかピッグになるのですがそれを注文するのに裏革屋さんに電話をしたら新しい担当の営業さんがしきりに「ライニング」を連発。以前までお世話になってた年配の担当の方は一度も「ライニング」という言葉は使ってなかったのに。
木型をラストと言ったり、製甲をアッパーと呼ぶことももはや当たり前のようです。
ずいぶん前に業界のある人に「あなたのやってることは化石」と言われたけど、ほんとに化石になりつつあるような気がする〜。

その後は通り一本隔てて材料屋さん巡り
抜き型屋さんの前で処分品のヌキが山盛り放出!
何千円もするものが500円よりですって!