こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

登山靴

 西穂高ロープウェイの駅に展示されていた山の装備。近代登山家の遺品を交えて登山の歴史を紹介していた。これは昭和30〜40年代の頃のもの。左の登山靴は昭和33年製でオーダーメイドで当時¥4000。真ん中のトレッキングシューズは昭和42年製、¥6000。右端のスキー靴は昭和37年製、¥7000。今の10分の1の値段といったところか?いや、20分の1?
 ここのロープウェイ山頂駅からは登山道があり本格登山できる。2月に何人か単独行の登山者などが遭難したと注意を促す紙がドアに貼られていた。5月とはいえ、そこから先は冬山なのだ。

こちらはさらに時代をさかのぼった昭和初期のもの。
隣にあるのがアイゼン。

そしてこちらが大正時代のもの。防寒具もペラペラなかんじでよくこんなんで登ったなぁと感心してしまう。かなりの命がけだったと思われる。

それにしても履き古された靴ほど魅力的なものはないとつくづく思う。
単に観光目的でロープウェイを往復するだけの人がいるかと思えば、重装備で登山目的の人もいるってこと。ロープウェイの駅はそんな人々の交差する面白い場所だった。

すれ違うゴンドラに手を振るのも面白い
でも結構揺れたりもしてコワイ〜。