こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

オーストリッチ

お客さまの持込みの革、オーストリッチ(ダチョウ)を縫う。ボツボツの水玉もようがおもしろい。この水玉のところには羽根がついていたのだ。よくみると中央に羽根を抜いたあとの穴が見える。子牛並みの大きな革だった。ダチョウって結構大きいんだ。でもって、このブツブツがないところもある。厚いところと薄いところの差が激しかった。そんな訳で革自体は大きいのだけど使えるところは案外少なくて栽断にかなり苦労した。足りなければボツボツ模様を全体に入れなくてもいいよと言われていたのだけどやっぱりできるだけ全体に入れたいし、左右の柄あわせも出来る限りしたい。やるからにはベストを尽くしたいと思う余り、時間がかかってしまった。最近のわたしはこんな風にちょっと煮詰め過ぎの傾向にあり、そのせいで生産性が落ち込んでいる気がする。例年ならそろそろ農閑期の2月だな〜なんてのんびり構えているのに今年は2月は最も気が抜けない月になりそう。ハァ
どれもこれもお待たせしまっている・・・。でも頑張ります。


ところで昨日はうちの結婚記念日デシタ。といっても特別なことは何もなし。お互い残業だったりするし・・・。ドラマの中ではプレゼントとかお花とかケーキなんてやっておりますが、そういうのもね…なんか違うかな。
まっ、13回忌じゃなかった13回目なんてそんなもんです。それでも食卓に華を添えたくて、でも花を買いに行く時間がなかったから開ききったチューリップを短く切ってそれらしく生けてみたり、ゴハンを茶碗ではなくお皿に盛って『ライスと呼んでね』とナイフとフォークを並べてみたりしてみた。実はわたし、前日までは覚えていたのだけど当日の途中まですっかり忘れてしまっていたのだ。思い出してヨカッタ・・・。