こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

みをつくし料理帖


高田郁・八朔の雪―みをつくし料理帖 読了。
なんでもっと早く読まなかったのか!!高田郁さんには『銀二貫』という名作もありますがみをつくし料理帖シリーズも同じ流れの作品群。連作だけにこっち先に読まなきゃダメでしょ。
『銀二貫』同様泣きました。
ストーリーもおもしろかったけど、江戸の料理と上方の料理の違い(江戸はカツオだし、上方は昆布だし)や気質の違い(江戸の張り、大阪の始末)などがおもしろかったなぁ。
わたしは金沢出身ですが、やはりあちらは関西圏。
関東に出てきてうどんやそばのつゆが黒くしょっぱいことに驚いたことを思い出しました。
澪も戸惑うことの連続ですがうまく上方と江戸を融合させ、機転をきかせた美味い料理で困難を乗り切っていきます。
文庫版のカバー絵の澪はちょっと残念な"下がり眉"ですがわたしが思い描いたのは蒼井優さんのイメージ。
なのに2012年にドラマ化されたときは澪役は北川景子さんだったそう。(なんでー??むしろ野江ちゃん役でしょう)

久しぶりに早く続きが読みたい!と思う一冊でした。
巻末には『澪の料理帖』というレシピ付き。
そういえば全くつくったことのない茶碗蒸し。今度つくってみようかな〜

日曜、近所の川でアオサギ二羽。雨の中、水墨画みたいだった。
↓↓一方、下の画像は4月のアオサギ。同じ種とは思えないほどの色の違いです。
くちばしや足がピンク色。