こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

高山の鳥

2000m以上の山に行く機会は滅多にないので楽しみだったのは高山の鳥との出会い。
途中の林の中で同行のラン仲間が早速みつけました!
「青い鳥がいたよっ!」
えっ!青い鳥と言えば・・・
ルリビタキでした。
わたしがこれまで出会ったルリビタキは越冬のため低山に降りてきたものだったので、高い山の中で出会うのははじめて。なんか感動。
そのあと、ちょうど標高2000mを超えたあたりで今度は茶色っぽい地味な小鳥が!
カヤクグリだったと思います。カヤクグリもまた越冬のために降りてきたのを一昨年の冬、近所の森でみて大感激した鳥です→
今年の冬も近所で会おう!と再会を約束。
(このあたりにいる鳥たちがどこで越冬をするのかは全くわからないけど・・・)
その後、グイグイと高度を上げついに森林限界線を超えました。
観音岳の手前あたりの岩石地帯に現れたのが・・・
イワヒバでした。最初はカヤクグリだと思ってました。でもよくみるともっと頭がグレー。カヤクグリより大きかった。
イワヒバリこそこういう高山に来ないと出会えない鳥です。図鑑によると越冬のため移動はするけれど、山麓や低地に現れることは稀で冬でもそれなりの標高にいる男前なヤツのようですから。
あとおもしろいのはカヤクグリは一妻多夫(1羽の♀に2羽の♂で繁殖子育てする)で、イワヒバリは共同多夫多妻(数羽の♂♀がひとつの群れとなり繁殖子育てする)だそう。どちらも過酷な環境下で子孫を残すための戦略だけどより標高の高いところで生活するイワヒバリの方が自由というかなんというか、細かいことにこだわっていられない感じがしてすごいなって思った。(共同多夫多妻ってはじめてきいた言葉だし)→型破りな繁殖方法
イワヒバリは警戒心も薄いようで近づいても逃げない様子でした。(ほんとに細かいことにこだわらない山男的な性格ぽい^^)

下山途中にガーガーというしわがれた濁った声を聞く。
てっきりカケスだと思った。低山でも下山道の最後の方でよく聞くカケスの声。こんな高いところにもカケスっているんだなぁと思っていたのだが、帰って来てからもしやと図鑑をくってみると・・・
ホシガラスでしたよ〜
"カケスとよく似た声"と書いてあった。
ホシガラスもまた越冬のために移動はすれどそれほど低地には降りないようでなかなかお目にかかれない鳥。姿はみられなかったけど、声だけでも、そこにいたんだってだけで十分。ホシガラスはハイマツの実を食べるそうでハイマツ帯にも現れるとか。
このあたりは一度冠雪したそうですがまだ赤い実なども少し残ってました。
でも今後は猛スピードで冬がやってくるんでしょうね。

ハイマツ、シャクナゲ、ウラシマツツジの色のコントラストがきれいでした。(植物の名前は間違っていたらゴメンナサイ)
スピードハイクで日帰りでしたが、山小屋一泊でのんびり行きたかったかも。
休憩含め9時間ほどかかりました。