こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

クツが鳴る♪問題

以前にも話題にしたことがあるけれどまれに出来上がった靴が鳴るというトラブルがある。これの一番困るのは作っているときにはわからないという点。
できあがってお渡しして幾日か履いてはじめて発覚する。
はっきりとした原因は不明。
多分、バネや底材の接着が不充分なせいなのだけどホントに困ってしまう。
金槌でふまずのところをバンッと叩いて治る場合もあるし、底を剥がしてもう一度貼り直しても直らない場合もある。履いているうちに自然と鳴らなくなる場合もあれば、ある日突然、鳴り始めることもある。いやはややっかいなのである。
グッドイヤーウェルト製法のとき中ものにコルクを使うのだが、粉状のコルクをねってつめる場合とコルクのシートを詰める場合がある。こびとくはコルクシートを使っている。もしかしてこのシート状のコルクが鳴る原因なのかと思ったのだが、きくところによるとねったコルクの方が鳴りやすいのだという。(真意のほどはわかりませぬ)どちらにしても鳴ると困ってしまうので、本底の接着に気を使うようになってしまう。せっかく縫う製法なのに接着剤をしっかり塗ることになってしまうのだ。なんだかLOHASじゃないなー。
昔は鳴る靴は誂えた靴で高級だからってことで他との差別化のためにも「鳴らしてくれ」とお客さんに言われ、鳴らすように工夫したりしたんだとか。時代は変わったのかな。
で、鳴った場合の対応ですが、仕方がないので底の張り替えです。ちょっぴり履いた靴なので本底はちょっぴり減っているので、両足総取り替えとなります。もう、泣きが入ります
なのでお願いしてもう少し様子をみていただいて、本底交換修理のときにサービスさせてくださいとお願いすることもあります・・・。みんなはどうしてるのかなぁ?

最近、リフォームした実家のお風呂は暖房付きになってその暖房をつけるとピシッピシッときしむ音がするそうで、職人さんに二回ほど見に来てもらったのだけど一回目は鳴ったけどニ回目は鳴らなくてとりあえず様子を見る事になったそう。簡単には壁や天井剥がしたりできないですもんね。湿度の関係で鳴ってるかもしれないし。母からこの話をきいたわたし、「そのうち鳴らなくなるかもよ」とつい言ってしまいました・・・。