22日の午前0時。メイン会場へ。
フィニッシュエリアでこの時間まで活動していたメンバーと交替します。
これから朝まで、フィニッシュテープ係、メダル係、完走ベスト係という三つのパートを30分ずつローテーションで回します。

手づくりの山中漆器のメダル。カッコいいです。
20キロも50キロも100キロもメダルとベストが貰えます。
完走した選手ひとりひとりにメダルをかけます。
ゼッケンにベストのサイズが書いてあるのでそれを読み取り、ベスト係に伝えます。
M!L!と声を張り上げていたのだけど、聞き取りにくい場合もあり、そのうちゼスチャーで伝えるように。
🙅🙋♀️XL てな感じで。
Mの時になぜかガニ股になるw
ベストは黒のフリース・・・暑過ぎて、着る人を見なかったです。

この大会のフィニッシュテープは幅広で、このゲートの場所がよく風が通るせいでめちゃくちゃ風にあおられる。結構な力で押さえていないと飛ばされそう。
最初はゴールテープを切る形で駆け抜けていくパターンと、テープを持ち上げて掲げるパターンの両方をご用意していたのですが、テープを切るパターンが大変過ぎて、掲げるパターン推奨に方針を変える。
その場合は少し高めの位置にテープを固定してランナーが来るのを待つのですが、背の低いわたしにとってはなかなか厳しい姿勢。しかも風で飛んでいきそうになるので押さえる力も必要です。30分が長い・・・しかも徹夜。
全業務の中でこのフィニッシュテープ係が一番大変でした。
レース後にSNS上で 『ゴールの作法』が取りただされていたのですが、FUJI100ではこのテープをなくすことでフィニッシュ渋滞がなくなったのだとか。
トップ選手のみのテープにしてボリュームゾーンはテープなしに。
そうすればスタッフ二人分が不要になります。次回はテープなしを提案してみようかな。本場UTMBはどうなのか気になるところ。
だいぶんしんどくなったところで志願して手荷物とドロップバッグ渡し業務のヘルプに。手荷物は預けた場所にそのままあるのでいつでも受け取れるのですが、ドロップバッグはエイドの県民の森がクローズしたあとに運ばれてきて、それを並べるのが完了してからの渡しになるので午前7時からでないと受け取れません。
深夜にフィニッシュした選手やDNFして早く戻ってきた選手は受け取れるようになるまでの間、山中小学校で仮眠して待つとのことでしたが、その辺に野宿してる人がゴロゴロ。その数もどんどん増えていくのがシュールでした。
地元の方のブログに倒れている選手に娘娘まんじゅうを配る姿もありました。
こちらのブログで地元目線のKAGA SPA TRAILがよくわかって、山中温泉の方々のおかげで開催できているということに改めて気付かされます。
フィニッシュゲート付近の業務をしていた時に、台車にやかんをいくつも乗せて運ぶ姿を何度も見ましたが、あれはフィニッシュした選手に渡すカップラーメンのお湯だったり、飲んでもらう水だったんですね。夜を徹しての作業はわたしたちはレースで慣れているけれど、地元の方々にはとても大変だったと思います。
いろいろあったけれど、このブログにあるスタートの写真を見て、開催されて良かったと心底思いました。
え?!ここはシャモニー?(行ったことないけど)
と見紛うほどの迫力。これが「UTMB」というもののパワーなのか。

制限時間を迎える時、ちょっとうるうるしてしまいました。
ボラスタッフ業務については以上ですが、もう少しだけつづきます。