展示のときはあまり人気がないサンダルになってしまうのだけど、抜群の履き心地を追求するとついつい使ってしまうマジックテープ(ベルクロとも言う)。
わたしは好きです。
ただ一つ問題がありました。
ループ状になったところにミシン糸がひっかかるからか糸切れしたり糸調子がくるったり、とにかく縫いにくい。
針の番手を変えたり、接着剤変えたり、縫うところを漉いてみたり、いろいろしていたのですが失敗してほどくこと多々。
本当に今さらで恥ずかしいのですが、ようやくひらめきました💡
セロファンと一緒に縫う!
これならループにひっかからない。
縫ったあとは縫い目からピリピリと簡単に切れるのでそのままセロファンを外すだけ。
たぶんこれは靴学校なんかでは教わる気がする。
そういう学校には行っていなかったので気付くまでに30年ほどかかりました。
スウェードやヌバックなど起毛素材の靴をつくるときに、接着剤やインクなどの汚れがつかないように和紙やセロファンと一緒に釣り込むという方法を師匠から教わったときがあって文房具屋さんから大きなセロファンを買ってきて釣り込みました。
セロファンの調達含め、なかなか難しかったので「これはないな」と思って、手縫いのときの靴に起毛素材を使うことはなしにして以来、セロファンのことは記憶の奥底に。
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緊急事態宣言の出る前にと4月の頭に浅草に行きサンダル材料は全て調達していたので問屋さんが休業しても大丈夫だったのですが、先日マスキングテープがきれてしまった。
日東の6ミリ巾のマスキングテープを使っていますがそれが廃番になるということで大人買いしたのがずいぶん前でたくさんあると思っていたら実はラスト1本があとほんのほんのわずか・・・。
このマスキングテープは靴材料ではないので浅草問屋街ではなく、主に画材屋さんの「世界堂」で購入していました。藤沢駅ビル内にあるのでいつでも買えるから在庫に関して無頓着でした。
がしかし調べてみると、現在「世界堂」はコロナの影響で休業中。
なんてこった!
結局はオンラインストアがあったので大丈夫だったのですが、ロックダウンのヨーロッパの国でまず再開したお店のひとつが文房具屋(子供のためだったらしい)というニュースを耳にしていたのでこう思いました。
日本では文房具や画材は不要不急になるんだろうな・・・文房具屋はまだしばらくオープンしないだろうな・・・文房具屋は・・・ん?
ん?
・・・
文房具屋?
靴屋と文房具屋になんかつながりがあったような・・・?
文房具屋でセロファン買ったことあったよなぁ・・・
💡💡💡
で、セロファン使って縫うことを発見しましたー。
くだらない話ですみません。
本当なら今日から恒例のアトリエkikaさんでのサンダル+帽子展でした。
しかし、緊急事態宣言中なので会期をずらし5月31日(日)〜6月10日(水)に変更になっています。
緊急事態宣言が解除されたとしてもすぐにはお出かけする気持ちにならない方も多いと思います。なのでアトリエkikaさんがインスタグラム上でオンライン展示をしてくださります。
今回はkikaさんで通販の対応もあります。
↓こんな感じでオンライン展示されています。
もちろん「こびとく日誌」でも展示の様子はご報告します!
鎌倉まで来られない方はオンラインでお楽しみいただけたらと思っています。
オーダーに関しては採寸があるので来店の必要がありますのでなるべくご予約をお願いしたいと思います。
今後の状況を見ながら対応してゆきたいと思います。
どうぞよろしくお願いします!