こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

フリーソロ

ライミングドキュメンタリー映画『フリーソロ』を観に行く。
上映しているところが少なくてハードル高かったけど観たい気持ちの方が強くて朝7時前の電車に乗って出かけた。
なんでもっといろんな劇場で上映しないの?って思うくらい素晴らしいドキュメンタリーでした。
ストーリーなどについて詳しくはサイトで→

フリーソロというのはロープなどの安全装置を一切使わないで行うクライミング
つまり失敗したらそれは即、死に直結するということ。
フリーソロクライマー、アレックス・オノルドがヨセミテ国立公園のエル・キャピタンという標高差975mの絶壁の難コースにチャレンジする。
このエル・キャピタン、見た目は垂直でツルツルにしか見えない。どうやって登るの?って思ったら、クラックの部分に手を入れて登っていく。クラックのないところはほんのわずかなでっぱりにに指や足をかけて・・・って絶対ムリ
とっても難しいところは空手のキックだ!ってキックして飛び移る(地上何百メートルでっせ)。
とにかくありえないシーンの連続。それを撮影しているのがまたすごい。
結局のところこのチャレンジは成功したから映画も公開されたわけだけど(つまり落ちるシーンはないとわかっていても)それでもずっとハラハラドキドキです。

アレックスは家を持たず、ずっと車上生活。数年前からベジタリアン。(冷蔵庫を持っていないからという理由から?)恋人サンニとは少し価値観が違ってて、でも彼女との暮らしのために冷蔵庫や家を買うシーンもあった。こういう二人がうまくいく秘訣があったらわたしにもこっそり教えてほしい。
とにかくアレックスの人物像がとても魅力的だった。
脳を詳しく調べたら扁桃体という普通の人が恐怖を感じる場面で活動する場所が反応してなかったとか。でもこれは積み重ねたトレーニングの賜物なのだろう。
ビビりのわたしは扁桃体の感度が良すぎるのだと映画を見ながら思った。鍛えなきゃ。
無謀とも思えるアレックスの挑戦だけど、その裏には綿密な計画と準備とトレーニングの日々があった。準備のときはロープを使い登る。そして登る絶壁の地図を作る。暮らしているバンの中で日夜、指懸垂。
そういうのにもただただ惹き込まれる映画だった。

エル・キャピタン完登の時間はサブ4。3時間56分だったのでちょうどわたしのマラソンのタイムくらい。
となると補給はどうしてるの?と気になるのがランナーの性。
この映画を観る限りではチョークバッグの他には何も持っていない様子。
他の壁を登ったときの記録にチョコバー、水300mlというのがあったが。詳しく知りたい。

この映画の撮影をしたジミー・チンが撮ったアレックスの写真がナショナルジオグラフィツクの表紙になっているのだけど、絶壁に背をつけて立つポーズ、足元は20センチくらいの幅しかないすごいやつ。
このポーズをオノルディングと呼ぶらしく真似をする人続出。#Honnolding でたくさんみつかります。
今度やってみよう。

さて、今日から10月。
今年はちょっと遅めの彼岸花も見頃です。
週末は何年かぶりのハセツネ試走に行ってきました。
参戦は5年ぶり。楽しみ♪