こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

ライチョウ

7月にライチョウにまつわる気になるニュースが立て続けに入ってきた。

7/2
1969年以降、生存が確認されていなかった木曽駒ヶ岳中央アルプス)に2018年夏、1羽のメスのライチョウが発見された。そのメスのライチョウが産卵した無精卵を乗鞍岳(北アルプス)のライチョウの有精卵と入れ替えたところ6個のうち5個からヒナが孵ったというニュース。

違う場所に生息するメスの卵を入れ替えるってすごいことしているのだなぁと単純に驚いた。
他人の卵から生まれた子をちゃんと育てるのだろうかという疑問も。

7/11
その北アルプス中央アルプス生まれのヒナは全滅したというニュース・・・

そこからライチョウのことを調べ始めました。
本も読んでみた。
いろいろわかった。

ライチョウのオスは生まれた場所にとどまるがメスは他の山域に飛んで行ってしまう習性があるという。
メスはオスがいなくても毎年産卵し抱卵する。22日以上抱卵しても孵化しない卵は放棄する。

2018年夏に確認された木曽駒ヶ岳中央アルプス)のメスのライチョウ乗鞍岳北アルプス)から飛んできたものと推測されている。(羽毛を調べたら北アルプスライチョウのDNAと一致したため)

1985年発表の調査結果では日本に生息するライチョウの数は約3000羽。
2009年発表の調査結果ではそれが約1700羽に減った。
先の調査ではライチョウは神聖な鳥ということでライチョウに触れることなく調査されたが後の調査では一羽一羽捕獲して標識を取り付けるという調査に変わった。
温暖化により1990年代から高山に侵入してきたテン、キツネ、サルなどの影響が考えられる。

富士山にはライチョウは生息していなかったが1960年に白馬岳の7羽を自衛隊のヘリで富士宮口の2400m付近に放鳥。これが4年後には25羽になった。しかしその翌年、急に数が減り、10年後にはゼロに。

なんかライチョウに関してはいろいろなことが試みられている印象です。
動物園で人工飼育も試みられている。
この記事も参考になりました→
母親の盲腸糞を食べることで腸内細菌を取り入れ生存率を上げるヒナ。
腸内細菌ってだいじなんだなぁと改めて。(最近のわたしは乳酸菌信者です)

今週、近所で見たツバメたち。
今年は梅雨が長くて寒かったから子育ての失敗が多いのでしょうか?
例年よりこの時期になってもツバメの親子をみかける気がします。
ツバメの繁殖は3~5割は1回のみ。残りは2回、まれに3回なんだそう。

今朝は近所の川で夏羽のカンムリカイツブリ
きっと6月に見かけたのと同じ個体です。なぜかはわからないけど渡らないで居残ってる。
とてもきれいで元気そうだった。(というのは人間の主観)


お子さんにもやさしく読めます。
夏休みにオススメ。

この前の選挙のとき、改憲や消費税などが争点とされましたが「地球温暖化対策」がやっぱり大事なんじゃないかなぁと思って一票を投じました。平均気温が1度上がるなら冬が寒くなくていいじゃないかなんて思ってしまうけどそうじゃない。1度上がるとライチョウのなわばりは25パーセント失われ、2度上がると61%が消失すると推測されるという。ライチョウを追い詰めるということはやがて人間をも追い詰めることになるのだと思います。どうにかなっちゃうときには自分はもういない・・・それでいいのかな?
近い将来のことだけじゃなくて遠い未来のことも。
遠いところの自然も思うこと。