こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

マイ・ブックショップ

鵠沼のシネコヤさんでかかっていた『マイ・ブックショップ』を観に行く。
おそらく、いまだに人生フルーツは満員だろうけどマイブックショップの方は夜の回だったからか観客は3人。わたしの理想とするシチュエーションでした。(20人くらいでいっぱいになる映画館です)

1954年、イギリスの小さな海辺の町に、戦争で夫を亡くしたフローレンスが夫との夢だった本屋をオープンさせるお話。「オールドハウス」をブックショップではなくアートセンターにしようと執拗な妨害を受けたりもするが良き理解者も現れ一時は軌道に乗ったかと思われたのだけど・・・

ジャケ買いじゃないけどタイトルですでに観に行こうと決めていた。
そういう人は多いと思います。
なので細かいストーリーはどうでも良かったりする。
サクセスストーリーを予想していたのだけど、実際はそうでもなく、モヤモヤも残る。ハッピーエンドとは言い難い。
それでも良かったなーと思える、そんな映画。
戦争未亡人なんて言うからすごく昔の映画のように思ったけれど1959年って昭和34年。
本の配達は近所の子供。お店のバイトも子供。子供がお手伝いできる仕事っていっぱいあって戦力になっていたんだなぁと。
奥さんを亡くして40年間閉じこもりきりの老紳士に本を選んで送ってくれと依頼され、最初に選んだのはレイ・ブラッドベリ『華氏451度』。以来、老紳士はレイ・ブラッドベリにはまる。
わたしも大学生くらいのときにレイ・ブラッドベリを何冊か読みましたが全くはまらず・・・やや落ち込んだことを思い出した。大人になった今なら楽しめるのだろうか?(再読してみよう)

他の映画か小説で同じように自分に合った本を選んで送ってくれる書店の話があった気がするけど何だったっけ?(思い出せない)→これでした!

それにしてもフローレンスの服の着こなしが良かった。柄on柄や柄のワンピースにはっきりした色のカーディガン。バイトの女の子も。

あと20代の頃、待ち合わせに「レコード屋と本屋、どっちがいい?」と聞かれたことを思い出した。
もちろんわたしの答えは「本屋」。
今は携帯で簡単に連絡が取れるからそんなこと聞く人いないけどね。

そして昨日、小田急デパート藤沢店の6階に図書館がオープンしました!!!
すごい便利になります。期待してます