


雨は上がり青空見えるもまた降り出したり霧に包まれたり。でも寒さはなかった。
トップの奥宮さんが入ってきたのが7時過ぎ。そこから7時間以上待ってやっと自分の相棒が来るというひたすら待ちのながーいペーサーのお仕事です。
午前4時発のバスで運ばれたので起床は3時台。エイド近くのホテルの女子控え室に入ったのが5時過ぎ。少し休んで、6時半にエイドに行きトップ待ち。速い選手たちを迎えたあともう一度ホテルに戻り仮眠。
TRAIL SEARCHでチェックしながらそれぞれ自分のバディを待つペーサーたち。
次々と準備して出陣していく。早くに出ていく人には羨望のまなざし。
まだまだ来ないのがわかっていたので何度かエイドとホテルを行ったり来たりもする。(徒歩5分)
昼を過ぎるともう部屋にはわたしを含め4人のペーサーしか残っていなかった。
お迎えを待つ幼稚園の子供状態ww
一人減り、またひとり減り・・・早くお迎え来て〜
最後になりたくはなかったので早めに準備して出る。
なかなか来ないバディを待つ間に知り合いが次々とエイドin。
夫が遅かったおかげでみんなに会えた

予定より30分くらいの遅れ。黒姫の関門時間までには余裕があったけれど次の関門を考えるとタイムリミットに近かった。それをわかっているペーサーさんたちはソワソワしている。わたしもアセアセ。
とにかく黒姫の休憩を最小限にして出発。ギリギリだけど行けるはず!
100キロ走ってきたとしてもわたしより夫の方が速いのではないか?
わたしが置いていかれてしまうのではないか?と心配し、この夏はみっちりトレーニングした。ちゃんと彼に最後までついていけるようにと。
しかし、その心配は無用でした。
この頃にはもう登りは走れる状態ではなく、早歩きでも振り返ると彼の姿は遠くなっていた。
後ろに気配を感じるからついてきていると思い、サクサク登って、たまに振り返ると後ろにいるのは別の人だったり。他人のペーサーしてどうするw
さすがにわたしの苦手なやっかいな下りでは彼の方が速いでしょうと思ったが振り返ると上の方でひょこひょこしているのが見え、止まって待つといういつもの逆転現象。100キロってすごいんだな。
足裏が痛いと訴えてはいたけど聞こえないふりをして平坦や下りは走って先を急いだのでなんとか間に合うだろうと思っていた。
がしかし・・・

スタッフの方によると「20分くらい」とのことだったが10分くらいで橋が近づいてきたので希望は捨てずにいた。(でも関門まではあと30分しかなかった)
二人ずつしか渡れない吊り橋。雨による増水もあったか下をごうごうと流れる川が丸見えの不安定な橋。
いつものわたしなら足がすくみこわごわのはずが火事場の馬鹿力で全く怖がらず小走りで渡る。
絶対間に合わせる!!

よくわからないところをジグザグに登る。
残り1.7キロと言われたときに残り10分だった。
最後のトレイルは薄い霧の中、サラシナショウマが群生していた。きれいだった。

ビニールでしっかり養生されてる。
わたしの信越ペーサーは11キロで終わりました・・・

これを手にするのにふさわしい人だけに渡されるのだと思う。
トレランの神様はちゃんと見ている。トレランの神様って本当にいるんだなと思った今回のレースでした。
つづく(たぶん)。