こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

下駄骨折日記・決死の覚悟で外出

下駄骨折一週間後の土曜日。
それまではほとんど家から出ず、一日の歩数は300歩以下。(ヘルスケア調べ)
さすがになまってきたので松葉杖で散歩に出た。200m進むのに20分くらいを要し、10分ほどベンチで休憩しまた20分かけて帰ってきた。久しぶりの娑婆の空気

日曜は朝からなんとなく今日は行けそう♪な気分になり、諦めていた所用のためのおでかけを決行。江ノ電で藤沢まで出かけてみた。いつもより余裕を持って家を出る。江ノ電のホームへはスロープで行けるのでクリア。
電車にも無事乗れた。そして座れた。
しかし、藤沢駅で降りるときにホームと電車との段差にひるむ。ケンケンで飛び降りなければならない。こんな段差があるとはこれまで気づきもしなかった。そのあとは人の多さにビビり、人の少ない歩道橋を選んで渡ってみたものの若干の登りのスロープになっていてそのスロープがなぜか鉄板。鉄板が滑りそうで怖い。
目指すビルまではその連絡通路を進むのだが意外と起伏がある。特に登りがきつい。
そしてながらスマホの人がぶつかってきそうで怖い。ビルに入るとエレベーターの場所がよくわからない。
エレベーターって奥にあって遠いのだ。
いろんなところにあるハードル。
帰りも緊張の連続。まず休日の江ノ電の混雑ぶり。座れなかったらどうしよう・・・と考えるだけでドキドキしてしまう。人が多くて降りれるだろうか?とか不安も。最初はベンチに座って電車を待っていたがどんどんホームに人が増えてきたので立ち上がって列に並んだ。
優先席狙いでいくことにする。
電車とホームの段差は降りるときより難しい。ケンケンで飛び乗る。
席に座りホッ。でも降りることを考えるとまだドキドキ。うちの最寄り駅は降りる人が少ない駅なので立ち上がって移動に時間がかかっているともう乗車する人が乗ってきてしまう。
というか松葉杖のわたしが降りようとしているときに横を乗り込んでくる人ってひどすぎないか・・・(T_T)

ランニングで鍛えていたつもりで自分は体力はある方だ、なんて自負していたが完全にうちのめされた。
ほんのわずかな距離を休み休みしか進めない。ほんのわずかな段差を乗り越えるのが一苦労。なんだよ、これ?
そして大半の通行人は何の配慮もしてくれないのである。段差より何より怖かったのは人間でした。
走り回る元気な子供も脅威。おしゃべりに夢中の若者グループやおばさま軍団。
そしてなんとなく常に感じる視線・・・。
優先席、ドアに近いその席を必要とする人のために空けておかないといけないと思います。
みんなが想像力を働かせて、ちゃんと察知できるように、もっと車椅子や松葉杖の人たちが町に出るべきなのかもしれない。
内出血は薄くなってきた。足の甲のむくみがひどい。
ギプスのせいであせも。湿布にかぶれたみたい。ギプスが当たって痛い箇所がある。
骨折とは違うところのストレスが多いというのも想定外でした。
そして藤沢駅まですら思うように行けず、こんなだと当分母のケアに通えないのが一番困るのです。
次回につづきます。