こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

実家で障子貼り

昨年、一人暮らしだった母を神奈川に呼び寄せたので金沢の実家は現在空き家です。
ということで親家片(おやかた・親の家を片付ける)帰省。
仏間の破れた障子がいかにも空き家然として見えてしまうので張り替えることにしました。障子ってすごいね。
濡らして数分おけば紙が剥がれる。
水で剥がれるというのが偉い!!

貼り直すことを前提にした、剥がしやすい接着。
わたしの仕事では靴底は剥がれては困るわけで、接着力の強い接着剤探したり・・・
でも靴も修理のときは底を剥がさなくてはいけなくて・・・
これからの時代、何か障子に学ぶ点があるような気がした。

乾くとピンと張るのも偉い!気持ちも超スッキリ。
8枚中7枚貼った
年末になると両親が喧嘩しながら張り替えてたものですが(曲がったりすると怒鳴る父)今ではわたしがひとりで張り替え。
折りしも父の日。途中で障子紙がなくなり焦って買いに出たら和菓子屋さんの店先に"ささげ餅"と書かれているのをみつけ、お供えにしました。
甘いものが苦手の父が唯一好んで食べた塩味のお餅。わたしも大好き。
きっと父はわたしの障子貼りを「下手くそやなぁ」とボロクソに言っていることでしょう。

それにしても捨てられない親の世代が残したものは片付ける子供を苦しめます。
とにかく何なのこの箱は!と箱をつぶしまくりでした。中味ばかりかパッケージもとっておくってどうよ
母が一人暮らしのときは月一ペースの帰省で冷蔵庫の中味との戦いで、やっとそれから解放されたと思ったがこれはこれで手強い。
その点、障子ってなんて潔いことかと障子で締めて終わります。
今週も頑張っていきましょう。