こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

魚じゃないよ鳥ですよ

海までお散歩。漁港でカモメはいないかな〜とキョロキョロしていたら、プカプカ浮かぶカモらしきものを発見。
双眼鏡は持っていなかったので目を細めてみつめてみた。
とりあえず写真を撮っておこうとパシャリ白黒なのはキンクロハジロの♂というのは遠目でもわかった。くっついて泳いでる黒っぽいのがキンクロの♀。
じゃ、その他の茶色ぽい3羽は何?少し小さいからコガモ???うち一羽は白っぽい色も見える。
???????
そのとき大きな望遠レンズのカメラを抱えた女性が「珍しいわね」と声をかけてきた。
なんと、シマアジなんだそう。
高級魚のシマアジじゃないですよ。カモのシマアジ。(名前の由来は食べておいしいからってホント?)
その女性も数年ぶりに見たのだそう。
わたしはもちろん初めてです。「みてみる?」と双眼鏡を覗かせてくださいました。雄は目の上の白い線がくっきり目立つ。
地味な色だけどとってもきれい。
キンクロ夫婦にぴったりとくっついて泳ぐ姿はまるで彼らの子供のよう。ずっとこのグループでプカプカ浮いてました。
帰ってから調べてみたら新事実。
カモ類と言えば、秋に渡って来て日本で冬を越し、春にまた繁殖のため北に渡っていくものだとばかり思っていました。(冬鳥ですね)しかし、一部のカモは日本よりさらに南で越冬するので日本へは渡りの途中、春と秋にちょっと立ち寄るだけ。こういう鳥を旅鳥と呼びます。
シマアジ旅鳥。だから滅多に出会えない。わたしの参加した探鳥会でも一度も出現していません。
それがたまたまのお散歩中に。
それも朝ランしようかなと思っていたのだけど、足の調子が悪くてやっぱウォーキングにしようとたまたま偶然にです。いつもなら江の島まで渡るのだけど時間がなくて漁港までにしようと珍しく漁港に行ったたまたま偶然にです。
  
うれしい朝でした!


そして散歩から帰って玄関のドアを開けようとしたら後ろからツグミの声が!
近くの木に何やら鳥が止まっている!ムクドリかもしんないけどなんとなく予感がして慌てて家の中から双眼鏡を持って来ました。
ツグミが5羽も木に!
近所でこんな風に群れているのを見ることはめったにありません。
これって北に帰るために待ち合わせしてるとこ?!
何でもない木なんですが、以前にも季節の変わり目、この木にシメがとまっているのを目撃しました。
まわりは住宅地で緑はそれほど多くないのでこの木がランドマークになっているのでは?
大きめの庭木、実はとても大事なのではないかと思うのでした。
お屋敷が解体され、分割されて売りに出されて庭木もすっかりなくなってしまうことが多いけどそれ、鳥たちにとってはとっても困ることなんじゃないでしょうか。大きな緑も大事だけどほんのわずかな緑も大切にと願うばかりです。