こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

駆け込んでみました

『駆込み女と駆出し男』を観たら東慶寺に行ってみたくなりましたので
いつもの朝ランコースを少し伸ばして・・・
その昔、こんな風にここを駆け上がった女性たちのことを思いつつ

縁切り寺として有名ですが花の寺としても名高い
ハナショウブ(見頃)
八重のドクダミ
シャクナゲ
ちょっとした花あしらいが尼寺の名残りを感じさせてくれます
イワタバコでも有名です
文書展では三行半(離縁状)が見られて一層、映画の世界をどっぷり。


少し前に劇場で予告編を観たのでまずは『東慶寺花だより』を読みました。

この映画は観る前に読む、これお勧めです。
原作ではなく"原案"ということで井上ひさし氏のこの小説をもとにオリジナルストーリーが作られています。
原案の方はアンソロジーなのですが映画はうまーくそれぞれをまとめてつなげてちょこっと変えてと手を加えているので小説を先に読んだからといってネタバレにはなりません。むしろ小説であの時代の予備知識を得てからの方が映画を楽しめると思うのです。
大泉洋さんの信次郎さんがとっても良い!樹木希林さんも良い!
さらに満島ひかりさんのお吟さんがすごい!化けました。
キムラ緑子さんもいい味でした。
唯一残念だったのはロケ地は鎌倉ではないこと。
実際の東慶寺は出てきません。(姫路のお寺だそう)
天保の時代、ここには柏屋さん(御用宿)があったんだなぁと東慶寺から鎌倉街道に出たときに思いました。
縁切り寺法がなくなったのは1871年。それほど昔ではなくて、鎌倉と言えば鎌倉時代、源のなんちゃらとか北条なんとかなどよくききますが、鎌倉にも江戸や明治の時代があったわけでそういう近世の歴史もおもしろいなーと思いました。

さて、『夏のサンダル+夏の帽子』はいよいよ最終日。
本日は午後1時頃から閉店までいます!
散策がてらどうぞお越しください。
そして北鎌倉なら明月院よりぜひ東慶寺へ。