こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

どう走ろう

東京都が自然公園利用のルールを策定したとのニュースを目にした。
ルール策定のためのアンケート調査の結果が興味深かった。
主にトレイルランニングに関する調査で28ページにも渡るもの→
高尾山と都民の森でハイカーとトレイルランナーの両方にアンケートしている。
アンケート結果からわかるのはハイカーよりトレイルランナーの方が何かしらのルールや規制が必要と考えていること。あいさつやゴミを捨てないこと、装備品の充実についてはハイカーよりトレイルランナーの方が意識が高いこと。
高尾山でのトレイルランナーより都民の森でのトレイルランナーの方が地図、コンパス、ヘッドライトを持っている率が高い。(山岳保険に入ってる率が高いのもあのレースのおかげですね)
わたしが注目したのは山に何を求めているか(目的)についての回答。
自然の景観や癒しを求めるのは当然のことであり、またハイカーとの違いは運動、トレーニングという項目なのではあるが、気になったのは自然観察の部分。
やはりトレイルランナーは自然観察を求めては走っていない?
アンケートに回答したトレイルランナーの女性比率が少なかったせいもあるのだろうか・・・?
ただし、調査結果をよくみるとおもしろいことがわかった。
同じトレイルランナーなのに高尾山と都民の森では結果にあきらかな違いがあったのだ。
高尾山では野生動物の観察5%、植物の観察0%なのに対し、都民の森では野生動物5%、植物13%だった。
ハセツネコースを走っているランナーの方が植物観察していた!!!!
この13%という数字は一般ハイカーの数字と同レベルである。なんかうれしい。
イカーさんとトレイルランナー。そのスピードも違うし、目的も少し違うけれど、だけど根っこは同じだと思うんですよね。
この自然が失われたら困るという気持ちも共通。
自然からいろんなものもらっているっていうのも一緒。

鎌倉でも少し内容は違いますがアンケート調査が行われました→
鎌倉トレイル協議会によってガイダンス&ルールも発表されています→
「鎌倉はこう走ろう」動画

正直言うと「野鳥の会」ではわたしは肩身が狭いと感じることがあります。メンバーさんにはっきりと「山は走るものではない!」と言われたこともあります。そしてその言葉に返すべき言葉も持ちあわせていなかったです。
だけど、いろいろ誤解されていることもあって、例えば登りは歩いているって当たり前のことも走っているって思われてたり。ロングレースではほぼ「全歩き」なことも知られていない・・・。
でもリュックの中味を説明したり(雨具はこれで、ライトもあるし、防寒もしっかり、全部軽量なものを集めてますけどねって)、補給食の話をしたりするとへぇ〜ってなります。
逆にわたしはメンバーさんがサコッシュを使っているのをみて便利そうだなぁと思ったり、必ずザックや帽子に名札がついているのをみて見習おうと思う。(これは滑落や遭難したときのためですよね)
長くなって全然まとまらなくなったけど、歩くのも走るのも本当のところは大差ないんじゃないかなと思うのです。
そしてわたしはもっと強くなりたいと思うのでした。
さて、どう走ろう?