こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

ラストラン


角野栄子さんの『ラスト ラン』読了。
タイトルからマラソンの話なのかと思ったら全く違いました。

「残された人生でやっておきたいこと」
七十四歳のイコさんの場合それは、バイクツーリングだった。
目的地は五歳で死別した母の生家。
東京から岡山まで、往復1200キロ。
着いたのは、寂れた一軒の船宿だった。
無人のはずなのに、そこは不思議な少女が住んでいた・・・


不思議な少女とは十二歳のゆうれい、イコさんの死別したお母さん"ふーちゃん"。
ちゃんと死ねないと人はゆうれいになるらしい。でもふーちゃんは思い残したものが何なのか思い出せない。
そんなふーちゃんをバイクの後ろにのせて、旅が始まる。
十二歳のふーちゃんが語る十八歳のときの思い出話。
不思議がいっぱい詰まったストーリーです。
ラストは読者の予想を裏切り、あれっ?

久しぶりの一気読みでした!
ドラマ化されないかなぁ〜。
イコさん役は野際陽子さん?それとも倍賞千恵子さん?