こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

逆ハセツネ

金曜深夜から土曜午前にかけて、武蔵五日市駅からハセツネコースを都民の森まで逆にまわってきました。
逆コースだから登りは下りになり、下りは登りになる!
最初の金比羅尾根は永遠の登りでした。
そして、感動だったのは日の出山からの東京の夜景
ハセツネ本戦ではここで夜景を見られるのは速いランナーのみ。わたしが通過する頃はとっくに日が昇ってしまっているので、ここで夜景をみるのは自分には一生無理かなと思っていました。
でも、見れた!
午前2時頃だったけど、明るさで言えば日本一、いや世界でも有数なんでしょう。
無駄にエネルギーを使い過ぎていることを痛感しつつも、わぁ〜と感動せずにはいられない光景でした。
その後はどんどん気温が下がり、あるだけの防寒具を引っ張り出して着込みました。
メンバーの中にはハイドレの水が凍ったと言っている人がいたみたいなのでマイナス気温だったかもしれません。

ロングディスタンス・ファストトレッキングスタイルのセミナーでした。
テーマは走るのではなく、長い距離をペースをおとさず歩く歩き方。省エネな歩き方など。
これぞまさしくわたしにうってつけ。こういうのが知りたかった!と参加を決めました。
なのでこの日はほぼ全歩きです。
42キロを11時間くらいで、というのが当初の予定でしたが、残雪の影響で迂回路をとり、35キロくらいを9時間半でという行程でした。基本歩いているのでそれほどきつさを感じないのだけど、疲れました。
うーん・・・この言い方は違うかな。
参加者のみんなが口々に言っていたのは「走った方が楽」。
うん、そんな感じ。
(走った方が楽というのはこの距離だからということなんですが・・・)

参加者はみんな走力のある方ばかりなので、かなり皆さん余裕があるように見えたけど、わたしにとってはこの日の登りはかなりハイペースでした。ひとりハーハー言ってた気がします。
まだまだ登攀力が足りないな。
下りについてレクチャーの中で、参加者の中から下り上手な人にお手本としてみんなの前で下ってみせるシーンがあったのですが、ため息がでるほど華麗でした。足音もしないくらい。
上手い人ほど上半身がブレないし、すべるような足さばきです。一方、下りが苦手な人ほど上半身が左右に揺れる、必要以上に小股である、一歩ごとにブレーキがかかっている・・とわたしに全部当てはまっていて、「ハイ、次アナタ、だめな下りのお手本やってみて」と指名されるのではないかとドキドキしてしまいました。(^^;;)

御前山の下りでこうやって下り練習をしましたが、長く続く急な下りに改めて「ここハセツネでは登ってるんだよな〜」と感慨深し。途中の二個並ぶベンチにチラッと目をやり、ここで寝てる人いたよなぁ〜・・・
自分的には三頭山より嫌いな御前山の登り。これを下ることでなんとなく復讐してやった気がしました
朝5時頃から朝焼けがきれいに見えて、最初にシジュウカラのさえずり。まだ雪があるせいで鳥が少ないのか期待していたほどの大合唱ではなかったです。眠かったけど夜が明けると元気が出て来て、でも明けてからの方が冷え込みがすごくて。寒かったなー。
結局、月夜見の駐車場まで防寒具を脱ぐことはなかった。
月夜見から都民の森までは奥多摩周遊道路を5キロ。歩くチームと走るチームに別れました。
ここで少し迷ったけど走る方を選んだ自分を褒めよう。(もちろん、みなさんからポツネンと離れる最後尾・・)
走りながら気付いたこと。
初めてハセツネに参加したとき、ここ月夜見でリタイアでした。で、ここからバスで都民の森に運ばれた。
ホッとした気持ち、不甲斐ない気持ち、両方入り混じった気持ちでドナドナされた道がまさしくこの道です。その道を今、自分の足で走ってる〜!!

落とし前つけてやりました
まったく人生ってどうなるかわかりませんね。

残雪、凍結あったけどチェーンスパイクは使わずにすみました