こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

ラバーセメントディスペンサー

ラバーセメントディスペンサーを新しく購入(右)
20年以上使ってるのが左

容量の小さいものが欲しいなぁと購入したのはいいけれど
刷毛も小さくてがっかり・・・刷毛だけ取り替えるかな。


デザイン版下制作などに使われるペーパーセメント用のディスペンサーですが、もはや化石となっているらしく世界堂の店員さんに尋ねても話が通じませんでした。これですか?と持ってこられたのは剥がすためのソルベント用の赤いディスペンサー・・・(これも見た瞬間、懐かしい〜!と思いましたが)
あ、なんのことかわからない方はこちらへ→
過去(25年位前?)にはポピュラーなものだったので画材屋に行けば当然今でもあると思っていたけど大間違い・・・。かなり入手困難なものになってしまっていました。

こびとくはこれをクツつくりに使っています。
ラバーセメントをこのディスペンサーに詰め替え、甲革の裏に全面スポンジ貼りや、中敷き貼りなど幅広く塗りたいときに重宝しています。底付けの接着剤はヨウジ(ヨージ?)と呼ばれるブラシを使いますが、使用後はシンナーにつけないとブラシがかたまってしまいます。このディスペンサーだと刷毛の先は常に浸っているのでシンナーでの手入れは不要というわけ。靴用で同じような機能の接着剤入れはもちろんあるにはあるのですが、容量が大き過ぎるのでこびとくのように少量しか使わない場合は不便。このディスペンサーほど密閉性がないのですぐに接着剤が固まってしまうのも難点。ということでこちらをずっと使っています。

靴つくりの道具でも、もう手に入らないというものがボツボツ出てきていますが、こういうものもまた消えゆく運命なんだろうなぁ。

順次、できあがってきてます。
もうしばらくお待ち下さいませ。