こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

気になる落とし物

大野山の登山道に入ってすぐにいっぱい落ちていた栗の薄切りのようなもの↓同行の方々に「これ、何でしょう?」と尋ねてみたところ「ヒバだか、なんだかの・・・」「松かさがバラバラになって落ちるのよね」とヒントをもらったので帰ってから調べてみました。
ヒマラヤ杉の種子が似ていたけどちょっと違う。

モミの種子でした!!いわゆるクリスマスツリーのあのモミの木です。
もうすでに中のタネは飛んでしまったあとみたい。

こちらはこの時期、鎌倉のトレイルで目につくもの↓豆のさや???があちこちに山のように落ちています。
しかも肝心の豆は空っぽ。

あ、たまに豆が残ってるのもある!最初はこの豆を食べ尽くす鳥がいるのかなと思っていましたが、食べられてなくなっているのではなく、さやが割れて(ポンと音がするそう)遠くまで豆(タネ)を飛ばしているんだそうです。
このさやの主はフジ。種類まではわかりませんが藤色の花のあのフジです。さやが落ちているのを見て初めてここにフジがあったのだと気付きました。花の時期に全く気付かずに素通りしてしまっていたよう。おそらくかなり高い位置に咲いていたんでしょうね。
モミやフジの種子のようなシステムを「自力散布」というそうです。鳥など動物に食べられてお腹の中に納まって移動し、フンとして排出されるやり方じゃない自前の散布方法、エライ!
テイカカズラのように綿毛で飛んで行くという方法もアリ。

花のない季節ですが、落ちているものでかなり楽しめます♪