こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

アカハラ!!!

昨日の朝、ベランダで洗濯物を干していたら、近くに見える空き地になにやら一羽の鳥の姿。
お、これは今シーズン初認のツグミか!!と干す手を止め、じーっとみつめる。
ツグミならときどきスックと背筋を伸ばすはず。しかし、そのしぐさはない。
慌てて双眼鏡を部屋に取りに行き、再びベランダ。

双眼鏡を覗くと赤い実をくわえた鳥が見えた。と、そこに5〜6羽のムクドリがオラオラ〜とやってきてその一羽を威嚇。その鳥はちょっと後ずさる。
でもくわえた実ははなさず、マイペース。我がもの顔のムクドリの群れ。
大きさはムクドリと同じくらい。え〜と、あれはツグミじゃなくて・・・ジョウビタキより大きいぞ
そこで一羽のヒヨドリがやってきて、ムクドリたちを追い払う。ヒヨドリって大きいんだな
そのとき、やっぱり後ずさり、でも逃げなかった案外勝ち気なその鳥はまさかのアカハラでした!!
頭が暗い褐色だったので♂に違いない。
この場所に住んで10年になりますが、アカハラを見たのは初めて。
ジョウビタキツグミアオジくらいなら冬の間近所でみかけることはあるけど・・・。
2.5キロくらい離れた広町緑地内では昨年、アカハラシロハラも見ましたが、まさかこんな住宅地で、しかもあんなに開けた空き地で。
と思ったけど、図鑑で確認するとシロハラは暗い林の中を好むのに対し、アカハラは明るいところを好むようで冬は市街地や公園でもみかけられるとありました。シロハラは林の中からあまり出ないようですが、アカハラは林縁から住宅地まで出てくるみたい。

で、気になるのはどこの山から下りて来たのかな〜ってことですが、分布をみてみると↓こんなでした。赤・繁殖期に生息する地域/青・非繁殖期、とくに冬期に生息する地域
アカハラがかなり地域限定の鳥だったと知りびっくり。日本近辺でしか繁殖してないんですね。

この冬はツグミもまだだし、なんとなく鳥との出会いが少ない気がしていています。同じような声を他のバードウォッチャーからもききます。だけど、去年の鳥見手帳を開くと感動の出会いは1月中旬からでした。
まさにこれから!厳冬期に入り、山に雪がどんと積もってからが平地でのウォッチングの本番。
おつかい途中で、またはランニング途中で、はたまた洗濯物干し途中での偶然の出会いが楽しみです。
山に行かなくても冬鳥に会える季節の到来です。

こうしちゃいられねぇ〜カンジですが、今週は缶詰。年末できなかった分を挽回しなくては。