こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

これまでと違う風景

全身バッキバキの筋肉痛です。これまでハセツネ後はあまり筋肉痛なかったけど今回はひどい。
腕も肩も脇も太ももも内股もお尻も全部痛い。
テーピングしていた腰は大丈夫だった

さてレースレポですが、いつものようにツラツラ書くと長くなってしまうから完結に。
無理とは思いつつも密かに20時間切りを狙ってのスタート。前日夜にこんなんつくってみたり・・・。
とりあえず第一関門まで行ってみてあとは考えようと思ってた。
いつもはスタート後のんびり歩いてて最初の渋滞でも最後尾が見えるようなところにいるんだけど、今年は少し走っていつもよりは渋滞の列の前の方だった。そうすると今熊神社まで10分ほど早く到着。ここでトイレ。(まだスタートから1時間10分)
その後は去年と同じペースだったみたいで醍醐丸到着は五時頃。たった10分の違いだけど去年はここでスタッフの方にライト点けるよう言われたが今年は言われず。
左手に夕富士が見えて感動。とにかく天候に恵まれた今年のハセツネ。
去年まではヘッドライトと腰ライトのみだったが、よくよく考えてみれば第一関門まではストックが使えないから両手が空いている訳でそれならハンドライト使えばいいんだ、とひらめきハンドライト点灯。ハンドライトだと足元が照らせて結構走れたので第一関門までは予定より早い午後6時50分頃に到着した。
トイレは長い列。去年、これに並んで1時間くらいロスしたので今年は並ばないと決めていた。14キロくらい先の三頭山避難小屋まで我慢する!!!と気合い。おにぎり食べてお茶飲んでストックをセットして出発。ハンドライトはしまう。今年は軽いストックになったのでそれも良かった。腕の負担も少ない。この先どうなるかわからないけど20時間切り、狙ってみようと思った。
そしてやっと三頭山避難小屋(トイレ我慢して3時間半)。ここまで来ればトイレは並ばないと聞いていたのに・・・
7〜8人並んでた・・orz
1個しかないとのことなので3分ほど並んでみたけど列があまりに動かないから泣く泣くスルーすることに。
手書きのタイムテーブル表をみて次のトイレ(CP2)まで2時間ほどであることを確認。大丈夫、なんとかなるっしょ。
結構このトイレの問題って悩みの種みたいで、途中で会った知り合いの女子同士の会話でも「第一関門でトイレどーする?」と話題になった。こびとくは「行かない」とキッパリ。「だよね、いざとなればね・・・」とお互いうなづくこと何度か。「避難小屋まで行けばね」と。
なのに〜  結局、月夜見(CP2)まで行けなかったという事実。今熊トイレから実に10時間以上!!!
ITJのとき同様、これが一番がんばった点かも。でも寒くなかったからそんなに行きたいとも思わず。ただ膀胱から変な毒がまわって気持ち悪くなったりしないんだろうか?とか妙なことを心配したりはしていた。
月夜見での星空はサイコー
大きくて丸い星。大きくて丸いのは月や太陽だけど、星も丸いの。この夜は何度か空を見上げていたなぁ。空気は乾いていて霧は出ず、視界も良好。ほんとに天候に恵まれた夜だった。
その後の御前山への登り、下り。ツネオの拷問。眠いときはお茶を飲んだ。
大ダワが3時半頃。まだ真っ暗。ということは大岳山のロッククライミングは暗い中でしなくちゃいけない・・・恐怖
まさかの展開だけどやるしかない。
登りはなんとかなったけど、下りがどうしようもなかった・・・泣。
他の全ての区間で去年より速かったけどこの大岳神社までの下りはかなり遅いペースになった。まわりは男性だらけでみんな飛ぶように駆け抜けて行く。毎回ハセツネ嫌い!ってここで思う。
だけどその先第三関門までは走れる!CP3到着5時50分。ここで「20時間切りできますか?」と近くにいた男性ランナーにきいてみたら「大丈夫」とのこと。日の出山に7時までに行ければ大丈夫だと。
御岳山に行く途中で日の出。すごいきれいだった。
あれ、もうちょっと頑張ってれば日の出山で日の出っていうのもありだったんだー。すごいぞ。とここで思った。
日の出山に6時半。ああ、これで20時間切りできるんだーと思った。信じられない。一生ムリって思ってたのに。
そのあとの11キロはグダグダ。
ここまでひとり旅ってほとんどなかったのにここだけひとり旅状態。何十人と抜かれた。
20時間以上だと歩いている人がいっぱいいるけど、この時間だとみんな走ってるんだなーって思った。
最後の1.5キロはずっとハーハー走った。住宅地に入ってからゴールまでは意外に遠いことは承知なのに、やっぱり長かった。次の角を曲がればゴールと期待して曲がるとまだ・・・というのを何回か繰り返し、やっと本物のゴール。絶対できないと思っていたことができた瞬間。
もう二度とご免だと思った瞬間。