こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

箱根から駿河小山・オーバーナイト

オックスファムトレイルウォーカー試歩4回目。
午後8時過ぎに仙石バス停前ローソンスタート。金時登山口からトレイルにin。
参加メンバーの都合が悪くなったのでこの日は夫と二人で歩きました。

夜のトレイル、わくわくでした。
矢倉沢峠から明神ガ岳に向かう道は開けているところが多いので眼下に箱根の町の夜景が見えて空にはでっかい赤い月。これまで何度も通った道だけど、いつもと違う風景。
空には降って来るような満天の星。でもITJでみた星の方が粒がでっかかったなぁ・・・。
赤い下弦の月は登ってくるにつれ白くなってきた。何度か撮影を試みるも暗くて無理。2時間かからずに明神ガ岳と最乗寺の分岐点に到着。そこからは最乗寺に向かって少し荒れた下り道。
ランだと暗いと危険もありますが歩きなのでそれほど難関ではなく楽しく下りました。


真夜中の最乗寺(CP5)。立派なお寺でした。トイレもきれい。
ここまでがスタートから3時間。おにぎりなど食べて小休止。夜はまだまだこれから。(いつもならとっくに寝てるけど)
このあとは矢倉沢公民館(CP6)まで退屈な林道が続きます。とにかく長い。真夜中には誰も通らない林道だけにもし人や車にあったなら、それは不法投棄とか怪しい人物ってことになるのかなぁと考えると山の中よりこっちの方が怖かった。
って、自分たちが充分あやしい人なんですが・・・。
CP5~CP6間が9.5キロ。スタートから5時間ほどで矢倉沢公民館に到着。時刻は午前1時を過ぎてます。再びここでトイレ休憩。おにぎり2個目。一応、町中だから自販機や電話ボックスがあったり街灯もありますが車も人も一切見かけず。
しばらく県道を歩いたのちトレイルへ。しかしこのあとトラブル発生。
なんと前方で大きな土砂崩れがあり道を塞いでいた。どうみてもこの先は進めそうにない。道を間違えたのかと思い、引き返し、別の道に入ってみたりもしたがまっくらでよくわからず・・・。地図を広げしばし検討。
結局、そのまま県道を進みコースと合流できるところまで迂回することにした。舗装路を無駄に歩くこと3キロくらい。小1時間はロスしたかな。帰ってきてからトレイルウォーカーのサイトを見たらちゃんとコース変更のお知らせが掲載されていた→
知らなかったからすごい遠回りをしてしまった。
その後、県立21世紀の森のトレイルに入るが、若干道がわかりにくい。MAPとにらめっこしつつ進むが頭が働かなくなってきていた。眠い。3時頃くらいがちょっときつかったかな。
セントラル広場と言う名の広場で休憩。止まると少し寒い。でも登りを歩き始めると暑い。
ULジャケットの上にダウンジャケットを着ていれば寒いことはなかったが手袋がなかったらきついと思った。
UTMF&STYでの寒さはこの比ではなかったと思うと、しかも二晩とか思うとありえない〜と改めて思った。
その後は万葉公園、足柄峠方面を示す看板が出てくるのでそれほど迷うことはない。4時半頃から鳥が鳴き始め夜が明けて来る。この鳥の朝のさえずりには感動したので次回改めて書きます。
後ろを振り向くと山の向こうの空が朝焼けで真っ赤。

矢倉岳が近くに大きく見えます。
不思議に夜が明け始めると元気になってくる。トレイルでの夜明かし最高

万葉公園からは富士箱根トレイルへ。ここからは以前、逆コースで駿河小山駅から金時山に向かったときに通った道でした。駿河小山駅まで5.9キロの看板があり終わりが見えてきた。

富士山が見えて思わず「うぉー」と叫ぶ。
世界遺産に登録された富士山。この姿にいつも励まされます。

下りのトレイルを少しだけ走って最後は大沢林道を延々歩く。すぐ横に沢があるのでここでの空気は冷たく、夜の箱根よりこちらの方がうんと寒かった。この夜学んだことのひとつは、ヒヤッとするところには必ず沢があるってこと。

午前7時に駿河小山駅ゴール!!
約40キロ、10時間40分のオーバーナイトトレーニングでした。
電車を待つ間におにぎりとあんドーナツとカフェオレ。結構、食べたり飲んだりできてるなぁ・・
駿河小山駅は無人駅ですがパンとかお菓子の自販機あります。御殿場線のこの神奈川県側はパスモ、スイカ、使えませんのでご注意。