こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

ハセツネ完走レポ・その1

キツイ、ツライレースだった今年のハセツネ。
だけど日が経つにつれ、きつかったことの記憶がどんどん薄れ、楽しかったことしか思い出せなくなる。
人間はきっとそんな風にプログラミングされているんだと思う。
痛みや苦しかったこと、つらさはすぐ忘れられるようになっているのに違いない。
なので忘れないうちにレポ書きます!

当日朝は雨・・・。
予報で午前9時位には止み、連休は行楽日和とのことだったけど11時くらいまで降っていた。それでも去年の降り方よりはマシ。ここ数年はハセツネはスタート前に雨が降り、翌日のゴールのときはピーカンで暑くなるというパターン。
開会式は遅れて始まり、時間がおしていて、まだ終わらないうちにプワァ〜ンと号砲が鳴り、なだれこむようにスタート。
このグダグダ加減がなんとも。
渋滞にはまらないようスタートダッシュした方がいいというアドバイスもあったが、わたしレベルがダッシュしてもしかたがないのでのんびりスタート。広徳寺に向かう坂ですでに歩き。そのあとぐちゃぐちゃになった沼コースと乾いている丘コースに分かれる最初の渋滞箇所へ。ずーっと先までつながっています。
以前は渋滞抜けると少し走って、また渋滞があって・・って感じだった気がしたけどとにかく全部つながってました。
後ろを振り返ったら最後尾が見えたので今年もかなり後ろの方にいることだけは確か。
ある程度の渋滞は仕方ないにしても年々ひどくなるような渋滞は何か解決策はないものか・・・。今熊神社まで1時間20分ほどかかりました。でもこれは予定通りのタイム。
第一関門までは2回試走していたし、ほとんど見覚えのあるところばかり。きつい急坂もガマンすれば登り切れるし、下りもルートをいい感じで選んですごく楽しく進めた。入山峠まで2時間、市道山まで3時間半と予定通りのタイム。例の場所はこんな感じで人が連なります。
ここで後ろを振り返ったら遥か後方だけど最後尾スイーパーが見えた。わたしの後ろにいるのは200人くらいか?
このあと調子づいてペースがあがったようだった。
醍醐丸でスタッフがしきりに「ライトまだの人はつけてくださーい」「このあと一気に暗くなりまーす」と叫んでいた。まだライトをつけるほどの暗さじゃない気もしたが、そういうことなのでここでヘッドライト装着。午後5時15分くらい。
暗くなってからもしばらくは腰ライトのみで進む。
前後に人が連なっていて後ろの人のヘッドライトで充分明るい。みんなのライト、ものすごい明るい。
登りは腰ライトも消して何も点けてなくても他人の明かりで進めるくらいだった。
生藤山でたくさんの人が休憩していたが、今回は第一関門まで座って休憩は一度もせず7時過ぎに第一関門到着〜♪
レースがここまでなら、楽しいレースだったんだけど・・・・。ここからがジゴクの50キロのはじまり。
去年は午後8時くらいの到着だったのでトイレにはひとりしか並んでいなかった。
しかし、今年は長蛇の列。
すぐに列について、並びながらおにぎりを食べる。ウインドジャケットを着る。ストックも準備。ケータイの電源を入れtwiterで関門通過をつぶやく。
この間ほとんどトイレの列は動かず・・・
トイレは3つあってうち1つが女子専用。1つのトイレに女子が20人並べば少なく見積もっても30分はかかるわけでその計算を即座にしてトイレを回避し先に進めばよかった・・・。
ここでのトイレ渋滞は50分以上だった・・・orz
待っている間に足や腰は痛くなるし、寒くて歯がガチガチ鳴るほど。前後に並んでいた人たちと「次のトイレは三頭山避難小屋か・・」と地図を広げて距離を調べたりしたが、4時間くらいはかかりそう。もともとそんなにトイレ行きたい感じではなかったので最初から向かっていればよかったが、こうやって並んでいるうちに冷えて来てとても4時間はもたない気がした。乗りかかった船だから、とわけのわからないこといいながら待つ。
トイレといってもここは山なのでコンパクトなテントの中に簡易トイレがあるだけである。
去年は地面に穴掘って板渡しただけのものだった。
今年は、四角い箱に紙のフタだった。で、中のビニール袋にするんです。テントの中が狭いのと紙のフタが固定されず扱いにくかったせいもあるのか一人当たりの時間が長かったようにも思う。ザックを外に置いて入るのだが少しでもタイムアップするために次の人もザックをおろしてスタンバイしよう!と自分たちルールを決めたりし時間短縮を心掛ける。ハセツネ女子、みんないい子だなぁ。誰一人サイテーとかネガティブな言葉をはく人はいなかった。
入山峠にトイレあるといいんだよね、とか、今熊神社で入って三頭山小屋までガマンする、とか、二年前までは西原峠にあった、などトイレ談義をしながら待つ時間も今となっては思い出のひとつ・・・。後ろにいた方が「よかったらコレ」とポキッと折ると暗闇で光る棒を配ってくれた。ブルーやイエローに光る。それをブレスレットのように腕に巻いてくれた。わたしのはブルー。こういうのはなんだかテンションあがる。光るアクセです。数人で女の子ぽく盛り上がった。
結局、第一関門を出発したのが午後8時頃で、このときもまだトイレ渋滞があったので昨年に比べてもひどい渋滞だったことは間違いない。女子の参加が増えたのも原因のひとつ?
トレランレースは車の入れない場所だからトイレの数も少ないし、ある程度はがまんするしかないのだけど、トイレの問題というのは今後考えなくてはいけない問題ですね。やはり携帯トイレを必ず持つとか必要なのかも。

というわけで体ひえひえ、腰がダル重のままその先のジゴクへ突入となったのでした。つづく。