こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

うさぎパン

ちょっと久々のピックアップ本は『うさぎパン』
最近、古本屋さん、パン屋さんの出てくる本が人気のようだ。
この夏、『ビブリア古書堂』『配達あかずきん』や『真夜中のパン屋さん』なども読んだ。
特に『ビブリア古書堂』は舞台が北鎌倉ということもあって、風景も目に浮かべながら楽しく読んだ。
だけど、期待が大き過ぎたこともあったのか、どこか物足りなくて感想をブログに書き残す前にスルリと手からこぼれ落ちたような感じ。同じく鎌倉(稲村ガ崎周辺)が舞台の『季節の記憶 』については続編も読んだあと、書きたいと思います。
って、ほんとに書けるのかな?
夏休みの宿題に読書感想文って必ずあったけど、読書感想文ほどむずかしいものはないですね。
あらすじをわかりやすく書くってことも苦手。

で、『うさぎパン』です。
著者の瀧羽麻子さんは1981年生まれの若い作家さん。(お勤めしながら書いているそう)
ジャンルでいうとヤングアダルト小説っていってもいいような印象のお話です。
高校生の優子と同級生の富田君の放課後のパン屋さん巡り、ほのぼの
家庭教師の"美和ちゃん"
義母の"ミドリさん"
亡くなった実母は"聡子"
ゆうこのそれぞれの呼び方はこんな風にちょっぴり風変わり。そこも好ましい。
そして、わたしはこの小説の概要を全く知らないで読んでいたので、思いがけない展開にびっくりでした。
オカルト?

ゆうこの身に起こったことは、普通ならフィクションとしか思えないのだけど、今のわたしにはそれもあり、と思えます。
昨年、祖母が亡くなる前に夢枕に立ったときのこと。それは夢というにはあまりにも現実的で・・・。霊感みたいなものとは全く無縁のこびとくでしたが考え方変わりました。
この前テレビでもやっていましたが、脳にはそういう機能があるみたいです。これについてはまた機会があれば改めて。

うさぎパン文庫版には書き下ろし短編「はちみつ」が加わっています。これもうさぎパンとつながっててほんわか。
なんだか全然、感想になってないけど、ちょっと長い時間電車に揺られる日などにカバンに入れて往復で読み切るには最適の一冊です。