こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

23.8

「私のサイズ、23.8ぐらいなのよねぇ」とおっしゃったお客様がいました。
つまり、23.5センチじゃちょっと小さいけど24センチだと大き過ぎることが多いとのこと。
サンダルの23.5を試し履きしていただいたところ、確かに23.5だと幅は入るが長さが足りない様子。

一方、別のお客様は23.2くらい・・・。
23.5センチのサンダルの試し履きで「だいたいOK」とのことでしたが計測した足型の寸法をみると23.5ではちょっと大き過ぎるよう。
お二人とも試し履きした23.5センチサンダルを「OK」と言ってくださったのですがお二人の寸法はかなり違いがありました。

うーーーん・・・

出来上がったのは・・・左23.2 右23.8
左・23センチの木型に底は23.5センチのものを。
右・23.5センチの木型に底は24センチくらい。
書いててわけわからなくなってきました・・・


つまり、こんな風に木型に付け足すことで幅はワンサイズ下のものができます。(邪道かしら?)

どちらも自称23.5。
これがスミス夫人とエバンス夫人。←毎年悩んでる。

このことがある限り、クツのグッドフィッティングはあまりに手の届かないところにあるような気がしてどうしようもなくなるのですが、でも、見方を変えれば、どっちも23.5センチでもいいんだ(ビーサンとかそうですよね)履けちゃうんだと少し乱暴ながらも考えることもできて、サンダルの仕事をするようになってからなんとなく肩の力が抜けたようなそんな気がします。
そんなサンダルつくりもなんとか今週いっぱいでめどが立ちそうです。
お待たせしているお客さま、梅雨明けには間に合いました。
あと少しです。