こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

シャイロックの子供たち


『下町ロケット』がおもしろかったので池井戸作品を続けて読む。
銀行を舞台にした短編集だと思っていたら、それらは繋がっていてちょっとした長編ミステリーになっていた。しかも最後はエッ!という展開に。でもすっきりとは終わってないような・・・。
池井戸氏は元銀行マンということで、銀行内のことはすごくリアルに描かれている。
それだけに出世のためにこんなことまで・・・と背筋が冷たくなるようなシーンも。
銀行って扱っている商品が"お金"ということもあってこんな風になっちゃうんだろうな。結局は数字があっちいったり、こっちいったりしてるだけ。
読み終わってもタイトルの意味がよくわからなかったので「シャイロック」を検索してみたら、シェイクスピアに登場する強欲な金貸しだということがわかった。なるほど、やっと納得。

先日のモゲさんタチさんのトークセッションのときも感じたけど、"幸せの時代"ってつまりはモーレツ社員の時代なわけでおとうさんがモーレツ社員だったとき、家族はしあわせだったかどうかは疑問が残る。
先日、お金を稼がないで暮らす女性の小説を読んでいたのでなんとなく最近はこれからの働き方について考えているところ。それについては長くなりそうなのでまた別の機会に。

今日からは3月。
靴屋的には一番ヒマとされている2月はもう終わり。切り替えて春からのクツのこと、考えていきましょう〜♪

今朝の丹沢。富士山もくっきりでした。