こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

しあわせのパン

『しあわせのパン』を観て来ました。
鵠沼のパン屋さんでこの映画のチラシをみつけて以来、ゼッタイ観に行くぞーと思っていた映画。
映画館についたら、ちょうど席が満席になってしまったとのアナウンス。そんなに人気なんだ!と驚く。
わたしはネットで座席予約していたので大丈夫でした。(評判いいみたいですね、この映画)

東京から北海道の月浦に移り住み、湖のほとりでパンカフェ(二階には泊まれる部屋もある)「マーニ」を始めた水縞夫婦。水縞くん(大泉洋さん)がパンを焼き、りえさん(原田知世さん)がコーヒーを淹れる。
そこに訪れるわけありのお客さまたちの事情・・・・。

焼きたてのパンがほんとにおいしそうで、コーヒーの香りがふわぁ〜と漂ってきて、もうそれだけで観る価値のある映画です。

ですが・・・
多大な期待をし過ぎたせいか、それとも"おとぎ話"過ぎるせいなのか、ベタ褒めするにはちと足りないと思いました。
なんだろう・・・わたしはひねくれものなのかしらん?
パンを分け合う人=仲間、家族・・・・みたいなテーマなんだけど、おいしいものは一緒に分け合う人がいればそりゃおいしいけど、一人で食べてもおいしいんだよね・・って思っちゃった。
「誰にでもひとりから二人になる瞬間は訪れます」というナレーションにも、でも二人からひとりになる瞬間も訪れるんだわさ・・と考えてしまった。

ちょっと冷めた目で観てしまった部分はありますが、カンパーニュ、クグロフ、チーズのパン、カボチャのポタージュ(ポタージュ用のお皿買おうって思った)、ポトフ・・・あ〜たまりません。

お豆のパンがでてきたときは泣いてしまった・・・。
吹雪の夜にマーニを訪れた訳ありの老夫婦の奥さん、あやさんはパンが嫌いだということでマーニではごはんを用意するのだけど焼き上がったお豆入りのパンを見るやいなや、パンに駆け寄り、手にする。「お豆さんのパン♡」と言って幸せそうにちぎって食べるあやさんのシーン。

実家に帰省しているとき、よく外出ついでにおやつに祖母にパンを買って帰りました。あるとき金時豆の入ったパンを買って帰ったら祖母は「めずらしいねぇ、おいしいねぇ」とぱくぱく食べてくれました。以来、祖母にはお豆入りのパン。
ひとりでは食べ切れないだろうと、いつもお茶を入れて「おばあちゃん、半分こしよ」と言うと「ほんならいただくかね」と手をのばしてくれた祖母

なんだ、分け合ってるんじゃん・・というツッコミはなしでということで・・。
次は「レンタネコ」に期待したいと思います。

やはり映画のあとにパンを買ってしまいました
ハード系のパンをワインと一緒に食べたくなります。絶対に!!