こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

奇跡

まずは、皆さまに嬉しいご報告を。

念願のハセツネ、無事完走しましたー!

何度も言うようですが初挑戦だった昨年は第二関門42キロ地点にてリタイア。今年はなんとしても完走したいという思いでスタートしたわけですが、やはり途中で「またダメかも・・・」の思いがよぎりました。
昨年の失敗を踏まえ、最初はとにかく無理せずゆっくりペース。第一関門までは走れるようなところも歩いたりしてはやる気持ちを抑えて行きました。予定通り第一関門には7時間で到着(昨年より40分遅れ)。そんな風に抑えていたつもりなのにやっぱりその先の距離を考えると最後までは無理かなぁと弱音を吐く自分がいました。
それでも、いっぱい応援コメントももらっていたし、twitterでもリプライいただき、スタート時にはお友だちにも応援に来てもらったりもしていて、これでレースをやめたら、不甲斐なさ過ぎる、後悔するに決まっていると思って、とにかく先に進み続けました。だから、逆に言えば、こういう応援がなかったら完走できなかったということです。

皆さまのおかげです。
本当にありがとうございました!!

レース中の詳細はまた長くなりそうなので改めて後日。

で、今日の記事のタイトルの「奇跡」について。
天気予報はご存知の通り、土日とも雨確実の最悪でした。実際、レースの前夜から雨は降り続き、スタート前はザンザン降りで受付時に駐車場から会場までの往復だけですでに靴下までぐしょ濡れになってました。
しかし、それがスタートのときには止み、レース中も時折ぱらつくことはあっても大降りになるようなことはなく、全く気になりませんでした。雨雲があったせいか夜の冷え込みなくてむしろ良かったくらい。
しかし、残念だけど星はのぞめないなーと思っていたのです。
レース中、何度か夜空を見上げてみたけれど、案の定見えませんでした。

ところが!です。
第二関門を過ぎ、御前山の登りにさしかかっていたとき、森の樹々の間から明かりが見えました。えっ!?月が見えてる??と思って空を見上げたら、なんと満天の星
さらにその時、スーッと流れ星まで流れました
レース前はこの天気で星が見えたら奇跡だなって思っていたので、これには大感激。
この頃には前にも後ろにも誰もいなくなっててひとり旅だったので、しばらく立ち止まって夜空を見上げながら後続のランナーが来るのを待ちました。しばらくして後ろからやってきたランナーに『ほら、星がきれいに見えてるんですよ』と言うと彼は「ほんとだ」と夜空を見上げ、「明日はきれいな朝日が見られますね」と言って進んでいきました。
ああ、そうかー、レースを続けていれば朝日も見られるんだ・・そう思うと元気が出ました。
実はそれまではこの先ムリ!って思って第二関門に引き返してリタイアすることも考えてました。(星見る直前にそうやって戻ってきているランナーを目撃していたので)
先日書いた通り、"完走"と"星空を観る"はセットで今年の目標になっていたので、星を見ちゃったからにはもう、最後まで行くしかありません。このときちょっとウルウルしちゃってたこびとくでした。
御前山山頂に着く頃には見えなくなっていた星。月夜見山あたりでは見えていなかったので束の間のことだったのだと思います。不思議な力で後押しされた・・・そんな風に思いました。

ね、奇跡でしょ。

憧れのハセツネフィニッシャーTシャツももらえました〜