こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

災害用伝言板

昨日は防災の日でした。
あちこちで防災訓練が行われたようです。災害に対する備えを改めて見つめ直す日でもありますね。
とは言ってもなかなか備えられないのが現実。(うちもまだ防災袋ないです)
でも、備えとしてわたしが皆さんにもお勧めしたいことをお伝えしたいと思います。

それは携帯電話の災害用伝言板のこと。
大きな災害のときにしか利用できないサービスですが9月5日までの防災週間期間中は体験サービスを実施中です。ぜひ、このサービスを試してみてください。
利用の仕方は各携帯電話会社のサイトにあると思いますが、簡単に説明してくれているのがこちらのサイト→
災害用伝言板のページにアクセスして「無事です」「避難所にいます」などあらかじめ設定してあるものにチェックをいれるか、100文字以内のコメントを記入します。それを登録しておくと、伝言板にアクセスした人が携帯電話番号を入力するだけでその情報を確認することができます。
そしてさらに便利なのが、登録した情報を携帯電話のメールアドレス5つまでに同時に送信できること。
つまり、大きな地震など災害があったとき、安否情報を自分の携帯電話から登録するだけで自動的に同時に家族の携帯電話に同じ情報が送信できるのです。
あらかじめ5つまでの携帯電話のメールアドレスを登録しておくだけでOKです。3.11のとき、予想していた通り、携帯は通じなくなっていたのでわたしはこの伝言板を利用しました。あらかじめ登録していたのは夫、母、義母、妹のアドレス。おかげで早い段階で自分の無事を知らせることができました。
5日までの体験サービス期間中はこのメール送信サービスは体験できませんが、この機会にぜひ、大切な人のアドレスを登録しておいてください。

3月11日、関東エリアでは全ての電車がストップし、帰宅困難になった人が溢れました。それでも多くの人がなんとか徒歩、バスなどを利用し時間をかけて帰宅しました。震災後、クローズアップ現代でこの日のことを検証していたのですが、これは実はとても危険なことでした。揺れは大きかったものの、それほど被害がなかったから帰宅できましたが、もし、建物が壊れたり、火災が起きたり、甚大な被害が起きていたならその中を帰宅するというのはとても危険な行為だとのこと。
3月11日の日に、帰宅できたということで"帰れる"という印象を持ったことが危険だとのことでした。本来なら、特に夜間は"留まる"ことが安全なのです。

では、なぜ、皆こんな中帰宅しようとしたのでしょう。
それは家族との安否が取れなかったから。子供は地元、親は都心という風に離れた場所にいた時間帯だったために連絡が取れなくて心配で帰宅を急いだケースが多いそうです。
だから、災害時一番大切なのは安否情報だと思うのです。とにかく無事がわかれば安心できます。その後の行動に余裕ができます。だからこの機会にぜひ、災害用伝言板の体験サービスを利用してみてくださいね。

そしてもうひとつ感じたことは、つながらないことに慣れること。
携帯電話が普及してからはいつも誰かとつながっている感じ。待ち合わせも携帯が無かった頃と今ではずいぶん違います。「今向かってます」とか「電車乗りました」とか情報を取り合うことができますよね。でも昔って、もっと連絡ないまま待ちぼうけたりしてました。
「便りがないのが良い便り」なんてことも言います。(これはちょっと違うか?)
わたしたちは、もっと連絡が取れない状況というのに慣れないといけないような気がします。携帯で連絡が取れなくなっただけでパニックにならないように。

だからというわけではないけど、近所のランニングに行くときはわたしは携帯電話は置いて行きます。誰ともつながらない時間って案外いいですよ。


昨日のブラッシングで取れた毛と仏頂面のゆっきん