こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

デルマ

昨日、ラジオで"デルマ"と紹介されてました。糸を引いて紙を剥いて芯を出す色えんぴつ。
クレヨンのように何にでも描けます。

わたしはフルネームで"ダーマトグラフ"と呼んでいますが"ダーマト"と略して呼ばれることも多いそう。

ラジオではいろんな職業の職人さんが使うって言ってました。カメラマンさんがネガに印つけたり、車の板金屋さんも使うって。靴職人も使います。木型に印つけたり、底材にアタリつけたり、いろいろ。先をちゃんと削って細くして使う職人さんもいます。
これ、もともとは皮膚に印をつけるための医療器具だったとか。本当かしら?初めて知りました。
とにかく革だろうがガラスだろうが木材だろうが何にでも描けます。

上京してきたときに、実家からほとんど荷物は持ってこなかったけど、学生のとき使っていた画材とバドミントンのラケットだけはしっかり持ってきました。そしてそれは何度かの引越しでも処分することなく今でもあります。アクリル絵の具や水彩絵の具、絵筆や筆洗や雲形定規など社会人になって使うものはほとんどなかったけど、靴つくり始めてダーマトグラフ使うの知ったとき、うれしかったです。わたしの画材の中にダーマトグラフ(全12色)もありました。

それまでやってきたことと、自分は全然違う仕事進んだんだなーと思ってたけど、やっぱりつながってたんだと思えたから。

バイトしてた修理屋さんの職人さんたちは確か"白エンピツ"と呼んでいたような・・・。みんな耳のところに挟んでました。浅草ではどうだっけ?
世界堂では「ダーマトグラフ」で通じました。油性と水性がありました。

上京してきてから23年目の春に突入です。
なんかまとまらずすいません。

こういういろんなものを全て失ったらどんな感じだろうと少し考えました。
今は桜が待ち遠しいです。