こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

トレランシンポジウム

シンポジウム『森を走ろう』に参加。
トレイルランニングの現状、可能性と課題についてのシンポジウム。パネリストにはトレイルランナー鏑木毅さんやアドベンチャーレーサー田中正人さん他の名が連なる豪華な顔ぶれ。
前半はパネルディスカッション。パネリストのお話をうかがう。
鏑木さんのお話をきいているとつくづくトレランっていいな〜って思う。里山をトレーニング場とするっていうアイデアもいいな。
田中さんのトレランレースで初心者にマナーや心構え、装備の大切さなどを啓蒙するという話もなるほどなぁと思う。
レースで2000人が駆け抜けたあとの登山道の土壌硬化について調べたデーターなども興味深かった。レースでトレイルが荒廃すると言われているのは踏み固められる→水がしみ込まず流れるようになる→えぐれるということらしいが、調査ではレース後、固くなった部分もあればそうでない部分もあり、また1年後にもさほど変化なかったり、逆に柔らかくなっていたりと顕著な硬化現象は見られていないようだった。もちろん、注意は必要とのことだったが。
パネリストの中の紅一点の番場洋子さん(オリエンテーリング競技者)のお話はシンプルでわかりやすかった。
女性らしい視点でお話してくれた。トレランステーション(=ランステ)みたいなのがあったらいいな〜とか気軽に参加できる距離のレースが少ないとか、うん、うん、うなづいてしまう。そういえばシンポジウム中"山ガール"というフレーズを何度もいろんな人の口からきいたが、女性の視点ってすごく大事なんだと思う。競技人口はたとえ男性が多くとも、やっぱり牽引するのは女の人なのかも。
お昼休みを挟んで後半は4つの分科会に別れる。
わたしは『地域・環境とランニング・スポーツ』という会へ。トレランレースのあり方や問題点についてみんなでディスカッションする。参加した人の数だけ意見があるといっても過言でなく、レースでタイムを競うことが必要でないと考える人、全くその逆の人などさまざまで一生終わらないのではと思う程のディスカッション。ハセツネ批判もありました。最後の方は不毛な感じに。
いろいろな意見はあって当たり前だし、新しいことはじめるといろいろ批判があることも当たり前か。

登山でも、オリエンテーリングでも、トレランでも、バードウォッチングでも本当は自然を愛する心、大切に思う心はおんなじなんだけどな。