こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

ハセツネ未完走レポ・その4

「三頭山山頂まであと3.7キロで〜す」というスタッフの声をきいたのが西原峠だったのか、その先だったのか?
とにかくあと3.7キロか〜と思った。3.7キロ、それが遠いのか近いのかはよくわかっていず・・・。最初の予定では三頭山へは午前0時頃着けたらいいなぁと思っていたがそれが無理だということだけはなんとなくわかった。
途中でヘッドライトの光が弱くなっていることに気付き、電池交換。
いつしか雨もあがっていたので合羽を脱いでウインドジャケットを着る。(これは西原峠手前だったかもしれない)
ここまで暑いと感じたことはいっぱいあったが一度も寒さを感じたことはなかった。止まって休憩しても冷えるということは一切なし。路肩で倒れている人たちもレスキューシートを被っていたりもせず、そのまんまの服装で転がっていた。
休憩と給水の頻度はどんどん多くなっていく。

たくさんの人が休憩していた三頭山避難小屋に到着。
みんな疲れ切った表情。スタッフに水場をきいているのか「ないですね〜」と言われがっくりしている人。(訂正・ここの近くには水場はあったみたい。)わたしもここでハイドレの水の残量をチェック。まだ500ミリリットル以上はある。スポドリは終了。
小屋の中から仮眠していたらしき人が数人出てきた。元気そう。こういうところで寝るというのも作戦のうちのひとつなんだな、と思った。これまで立ったままの休憩が多かったけど、ここでは座り込んで休憩した。確かここでウイダーインゼリーの最後のひとくちを消費したはず。第二関門についたら水をもらって一口羊羹を食べよう・・・そんなことばかり考えていた気がする。とにかくジェルは口にしたくなかった。10分くらいは休憩しただろうか、やおら立ち上がって三頭山にとりつくことに。
コース上最高峰(1527メートル)の三頭山については過去にレースに参加された方や試走に行かれた方のブログなどで登ったかと思うと下って、また登り、そして下ってまた登りと4回くらいアタックせねばならず精神的にも肉体的にも非常に疲れるとかなり覚悟していたので、意外とめげずに登頂できた。
かなりストックに助けられた。脚力のある速い選手はストックなど必要ないのだろうが、20時間以上かかるランナーはあった方が良いときいて購入したストック。確かにそのとおりでわたしの周りのほとんどの人はダブルストックだった。たまにみかけるストックなしのランナーの人たちは本当に辛そうに見えた。特に三頭山の登りではもしストックがなかったら登れなかったと思う。
三頭山山頂に着いたのが午前0時半。たくさんの人が休憩していたがここでは休憩せず、先に進む。
登り切ったところで休憩し、息を整えている人がたくさんいたが、わたしはどちらかというと登りの手前で休むというパターン。とにかく登りがきつくて嫌だった。だってこの身長だし、足短いし、背の高い男性に比べたら・・・。やっぱりハンデはありますよね。
三頭山山頂を超えたことでまさしく「ヤマを超えた」と思っていたがすぐにそれが間違いであるということを思い知らされる。このあとの長い長い下り・・・・。これがめちゃくちゃ辛かった。
せっかくあんなに登ったのにまるでそれを一気にゼロにするかのように急な下りがどこまでも続くのだ。もちろん走れるような下りではない。一歩一歩慎重に降りるような時間のかかる下り。(←これはあくまでわたしの場合。走れる人は走るんだろうな)前方に連なる前を行くランナー群のライトの明かりがまだまだ下ることを示している。足がどうにかなっちゃいそうでした。
そのうち、前方になんとなく明るい場所が見えた気がした。人の声もする・・・。

関門?!

いや、第二関門はまだまだ先のはず。そんな訳はない。
そうわかっていても、もしかしたら・・・とつい期待してしまった・・・。
着いたところは鞘口峠。「関門まであと4キロで〜す!」とスタッフの方。
これをきいてヘナヘナと崩れそうになった。あと4キロって・・・。

この頃は1時間に3キロも進めていない。だから4キロというと1時間半はかかる。もしかしたら2時間くらい。そのくらいの計算はできたので非常にがっくりした。そしてどんどん元気がなくなる自分を感じていたのだった。
だってまだまだ登らなきゃいけないのにどうしてこんなに下るのさっ!

リタイアまであと4キロ。とりあえず次回に完結させます。
つづく。

ついにゴーヤーカーテン降ろしました
今年の収穫38個!!
最後は佃煮で食べ尽くし!!