こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

ハセツネ32K完走レポ・その1

完走したい!と叫んではいたものの、第三関門突破するには昨年より20分以上はタイムを縮めなくてはいけなくて、さらにコースの全長も伸びていたので実際には30分以上は昨年のタイムを縮めないと完走はできないと思っていた。
できる!と楽観的な気分もないわけではなかったが、やはり無理なのではないかと冷静に考える自分もいたのは事実。
なので、なんとか秘策を練ってみた。(秘策というほどのものではありませんが)

まず第一にトイレ問題。わたしのような遅いランナーはコース内に留まっている時間が長いので6時間以上もトイレなしでいることはちょっと無理。必ずどこかでトイレに行くことになる。3つの関門にトイレはあるが昨年の経験からコース半分の位置にある第二関門のトイレは渋滞するはず。だから第一関門で済ますという作戦。(紙オムツ戦法はお蔵入りです)

それから最初に林道からトレイルに入る場所は渋滞が激しいものになるはず。30分くらいは止まった状態になるだろうから最初のロードは頑張って走っても渋滞で休憩できるからなるべく歩かず走ろう。

第一関門通過から第二関門までは長いロード区間。とにかくここでタイムを貯金しよう。

以上の3つの策を胸にスタートラインに立った。スタート位置は昨年よりも前の方に陣取った。やっぱり少しでも時間を稼ぎたかったから。この新しい今年のコースは昨年のスタート地点まで2.3キロくらいをロードを走ることになっている。その先から第一関門までは昨年と全く同じコースを辿る。一般道は一車線のみがレースに開放されていて集団で走るには少し狭かった。そこそこ頑張って走ったつもりだけど昨年のスタート地点についたときにはすでに14分が経過。昨年のわたしの第一関門通過タイムは10時23分だったのでこの時点ですでに制限時間の10時30分は危うくなっている。そしてその先のゆるやかに登る林道はかなり歩いてしまった昨年とは違い、ほとんど走って通過した。(ココ、頑張りました)そしてトレイルの入り口に入った途端にこの渋滞。でも昨年よりは前の方につけた感じだったので20分くらいで抜けられそうか?肌寒い日だったのでせっかく温まっていた体も一気に冷え始める。吐く息が白い。でもこの渋滞のおかげで林道を走ってきた疲労は回復してくれるはず。補給だと思ってソイジョイを食べる。列に並びながらまわりのランナーさんたちと会話。昨年の話とか他のトレイルレースの話とか。こういうひとときが楽しい。20〜25分くらいで列が大きく動き始め沢に入ることができた。昨年はここで足をすべらせてけが人が出ていた。岩が濡れてツルツルで渡るのも怖い。だけど後ろに人がつかえているので必死で渡ってゆく。そして刈寄山へのありえないほど急な長い登り。でも、昨年ほど絶望的な気分にはならなかった。とにかく淡々と登るのみ。このあたり、経験と練習の成果を感じられた瞬間でもある。自画自賛登り切ったらすぐの第一関門通過は10時29分。制限時間1分前だった。だけど関門閉鎖の様子は見られず、あとからきいたところによると30分延長されていたらしい。
まだトイレに行きたくなってなかったが見たところ並んでいる様子がなかったのでここで寄っていくことに。ナイロンのテントのジッパーを閉めて用足すという簡易トイレ。こんなときじゃなかったら入らないタイプ。ハセツネ男前過ぎるよ〜
トイレからはじかれるように飛び出たあとは長いロードの下り。時間を稼ぐのはここしかない。第一関門では全く貯金はできてない、むしろ借金だ。目指せ第二関門!目標は11時45分。
この日の低い気温のおかげで快適に走る。昨年は20度以上あったので給水もしょっ中していた気がする。途中小雨も落ちてきたので超薄のウインドジャケットは着たまま走る。途中のトンネル、暗くておもしろい。のどかな醍醐集落ではこの寒さのせいで応援はなし。去年はおばあちゃんが庭先で手を振ってくれてたのになぁ、残念。途中で17キロコースと分岐するのだがちょっとそれがわかりにくいようで32キロについていってしまった17キロのランナーもいた模様。スタッフの人もゼッケンで17か32を区別するようにしていたらしいがなにしろあの人数なので混乱していた。わたしもよくわからなくて「32キロ!」と叫んだら「こっちー!」と案内してくださった。ミスコースしなくて良かった。そしてロードは登り始める。でもここも昨年よりは歩かず走った。去年は30キロも走りきれるかどうか不安で守りのレースをしていた感じだけど今年はとにかく第三関門を目指して攻めていたという印象。第三まで行ければ絶対大丈夫!という思いがあった。これも去年の経験があったからのこと。
そして目の前に見えてきた第二関門。
このとき時計は11時39分。ここが16.9キロ地点。やった!貯金できてる〜
昨年より早い通過からかトイレは並んでなかった・・・。でもここではスル〜。すぐに登りに取りつく。ここからがトレイルの本番。

あいかわらず長くなってしまうので一旦切ります。