こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

履き過ぎ

先日、ご注文のクツと引き換えにお預かりしたオールソール修理のクツ。特に右がカカトの減り過ぎで全体が外側に倒れ込んでしまってます。
これはマズイ。こうなる前に直さないと歩行バランスも悪くなってしまいます。

古い底を剥がしたら、木型を入れて釘で固定。
さあ、直してゆきますよ。

外に流れやすくなるのはわたしの月型(カカトの芯)の入れ方にも問題あるかも。特にこういう履き口にスポンジが入るクツの場合は。

最近、修理の依頼が多くなってきたようで非常に良い傾向。
履き過ぎも裏を返せば、それだけ履いてもらっているということですから、ありがたいことです。
どんどん履き過ぎてください。
いつでも直しまっせ!

ところで、いつまでたっても上がらないこびとくの"腕"ですが、特に熟練されてないのがオシブチ貼り。こうやって裏から貼ってゆくのでまさしく手探り。
表から見た時にコバの出方が美しくなければだめですが、これがなかなか・・・。
それでも左右のオシブチの余った分がぴったり同じ長さだったりするとおおっとか思います。