こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

ハセツネ応援 その2

怒濤のハセツネカップより帰宅しました。レースに参加する方も応援も24時間耐久レース。
眠い目をこすりながら興奮の覚めやらぬうちにレポしたいと思います。
応援といっても山の中のレース、しかも半分以上は夜間走行というレースなのでわたしはスタート見送るのとフィニッシュ地点で迎えるのみでした。応援もそれなりの装備で山に入ってコース上で応援するという方法もあったのですがそれは装備不足のため断念。
午後1時のスタートを見送ったあとはトップの選手がゴールに着くまではお暇な状態。どんな風に暇つぶしをしたかはまた後日に。

午後8時ころにフィニッシュ地点に行ってみるともうそこはトップの選手を待つ人々とカメラマンでいっぱい。途中通過の連絡が入り、「もうすぐ来る!」とどよめきます。

一位のランナーが来た!夜だし、動いてるし、ひどい画像だけどこの興奮を皆さまに!

歓声とフラッシュの嵐!!昨年の記録を塗り替えた新記録達成の瞬間でした。後藤選手はハセツネ初出場だとのこと。快挙です。ゴールしてしばらくはバンザイして撮影やインタビューやら大変な騒ぎでした。やっぱりハセツネ覇者ってすごいんだ。
その後、一昨年の覇者、相馬さんが2位でゴール。二人で握手されたときに「あきらめなくて良かった、やめなくてよかった」というようなことをお互いに漏らしていらしたのが印象的でした。この言葉は他の選手の口からもそのあと何度もきくことができ、なんかいい言葉だなーって思いました。がんばった人が発するからこその重みのある言葉です。
その後、次々とゴールするトップランナーたち。こんな風にトップのゴールを見たのははじめてだったわたしはとても感動しました。自分がレースに参加していると決して見られない光景です。

暗闇の住宅街を走って来るランナーの姿は全く見えず、皆、頭にヘッドライト、手にハンドライトを持っているのでそのふたつの灯りが近づいてくるのをまず発見することになります。ふたつの灯りはまるでゴムまりがはねるようにリズムを持って規則正しく揺れながら近づいてきます。そしてそれが人のカタチと重なるのです。ゴールゲートに飛び込んでくる人は皆、体に独特のバネを持ち、灯りと共に弾みながらフィニッシュします。この短髪で引き締まった痩せた体の人たちは何か、そう、カモシカよりもう少し小さなニンゲンとは違う別の動物のようでした。上位20位くらいまでの人たちは一人残らず人間とは別種の動物だと思う。なんかそのことにひどく感動したこびとくでした。あの二個の灯りがはねるように動きながらこちらに近づいてくるさまは上手く説明できないです。多分、見た人にはわたしの言ってることわかってもらえると思う。
ちなみにこの画像の人は昨年、新記録で優勝した山本選手。今年は9位でわずか1年で記録を塗り替えられてしまったわけですが勇者のオーラがいっぱいの人気者でした。しかも今年の優勝者後藤選手同様、パフォーマンス上手。大いに盛り上げてくれました。

そしてトレラン業界はみんな仲がいい、という言葉通り、上位の人たちってみんな打ち解けている感じで和気あいあいとしてるのも良かったなぁ。
70キロ以上の山道を8時間くらいで走ってくるそんなすごーいというよりあり得ないことをやってのけた人たちがすぐ隣りでゴール後にふるまわれる豚汁をすすりながら会話してるのみると不思議な気分でした。
トレイルランナーっていいなぁ・・・。やっぱりどこかに"遊び"の要素のある競技だからじゃないかなぁなんて生意気に考えたりもします。

長くなってしまったので続きはまたのちほど。
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