こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

ピジョンブルー

これは紙型を切る前の段階のラフ。ざっとつり込んでみてラインを修正したりして気に入った紙型を仕上げてゆく。この段階のときでもなるべく本番と同じ革を使うようにしている。
イメージをつかむため。

今、手がけているのはピジョンブルーの革のクツ。
ピジョンブルーというのは世界の伝統色でいうとこんな色→
鳩のブルーである。
実際にはこの色と革の色は違うのだけど、なんと言っていいかわからないグレーぽいニュアンスのあるこの色はやっぱりピジョンブルーと呼ぶのがふさわしい気がする。
一見、クツにするのは難しそうにもみえる革だけど使い方次第でとても可愛らしくもなるし、また上品な感じに仕上げることもできる。シボがあって、厚みもあって、柔らかさもあり、扱っていて気持ちの良い革である。
ありそうでなさそうな色がいい。

今回はシンプルに、ということでステッチは同色で。こういうシボのある革にステッチが入るとすごくいい感じ。画像だと正確に色を再現できないのが残念。本日、午前中には製甲仕上げて午後つり込みます。

鳩で思い出したけど、今年ゴーヤーを育て始めてからベランダに鳥が来るようになった。
これまでは一切、やってきてなかったのに。くぅくぅという声に外を見ると、手すりに鳩がとまっていたことが何度かあった。あるときはなんだか可愛らしい鳴き声が聴こえてきて見るとスズメの巣立ち雛らしい。あとから口にミミズみたいなのをくわえた親鳥がやってきてしばらくしたら二羽で飛び立っていった。たまたまなのかもしれないけど、もしかしたら上空からあそこに緑があるぞ!と確認してひとやすみしに来たのかなぁなどと考えている。考え過ぎかしらん?


昨晩は赤い半月でしたね
ごらんになりましたか?