こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

ねこ苦消し

鳴子の共同浴場でとあるチラシが目に入った。それは『鳴子にゃんカップ』というカップ酒のチラシ。
旅先で地酒のカップ酒を買うのを楽しみにしているわたしとしてはこれははずせない。しかも”にゃんカップ”ということでこれまたかわゆい猫のイラスト付きなのである。『お酒は二十歳になってから 絵本は二歳になる前から』などというウィットに富んだセリフが書かれている。他にも『もくひょう!!しあわせになること』という格言のような言葉が。
このイラストは版画家大野隆司さんによるもの。鳴子温泉内の至るところで大野さんの版画作品をみることができる。いっぱい本も出版されているのできっとご存知の方もいらっしゃることでしょう。
これは鳴子温泉近くの川渡温泉にある酒屋さんが作ったお酒なんだそうで、どうしても手に入れたくなったわたしは共同浴場の受付のお姉さんにこの酒屋さんの場所を教えてもらい、買いに行きました。

そしてそこの酒屋さんでさらに発見したのが『ねこの苦消し手ぬぐい』こけしじゃなくて「苦消し」。ダジャレ風ですがこれはもう買うしかないでしょう・・・。
実は前日、三陸海岸沿いの道の駅で『防災手ぬぐい』をみつけたわたし。手ぬぐいには「津波編」と「地震編」があり、災害の際の防災方法について絵で描かれていて、さすが地震の多い三陸ならではのコアな手ぬぐい!と買いそうになったのですが染めではなくシルクスクリーンだったのが気に入らず、買わずじまいでちょっぴり後悔してたんですね。で、ねこ苦消しで思わずサイフのヒモが緩んだ次第。

袋を留めてるシールもかわいい。
ポストカードのおまけ付き。短い言葉が心を打ちます。

大野氏も鳴子温泉が好きで度々訪れるようになったのがきっかけでこの地に作品を多く残しているようです。
旅先でオリジナル手ぬぐいを求めるのもまた旅の楽しみのひとつとなりそうです。
そして温泉地を旅するなら絶対、マイ手ぬぐい持参した方がいいです。わたしは今回4枚持って行きました。おかげでいつでも立ち寄り湯できましたヨ。もちろん手ぬぐい一枚あれば充分ですが浴場へ持って入る用と湯上がりに体を拭くため用に2枚あるとなおよろしであります。
色の濃いものはお湯に浸すとびっくりするくらい色落ちするものもあるので浴場へ持って入る用は白地、もしくは淡色のものが良いかと思います。
わたしは濡らす用には注染ではなく、色落ちの心配の少ない手捺染の手ぬぐいを使ってます。

ぜひとも旅行カバンに一枚忍ばせてみてくださいね。