こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

ハセツネ30完走レポ・その1

レースから一夜明けて、どんだけひどい筋肉痛に襲われるかと思っていたら案外大丈夫でした。いつもと違うのは腰や肩が痛いこと。これは多分、ザックのせい。

レースを振り返りながらレポートしたいと思います。
まずはスタート。予想タイム別に並ぶのですがここでは迷わず最後尾の6時間以上の列へ。もう最初っから制限時間ぎりぎりなのは覚悟の上です。とにかく関門時間をクリアして完走すること。これが目標。
1000人以上のランナーですから前の方の様子は全くわからずのスタート。しばらくは緩やかな登りの舗装された林道を走ります。ここで無理しても仕方ないので歩いたり、走ったりを繰り返し進みました。そしてようやくトレイルの入り口へ。
と、途端に渋滞。トレイルレースには付きものの渋滞ですがこれが全く先に進まず・・・。なんと30分!
最初の関門の10時30分までは余裕で行けると思っていたのにこの渋滞のせいで怪しくなってきました。まわりのランナーさん達と「関門大丈夫かなぁ」と早くも心配な会話が・・・。やっと少しずつ前進して試走下見のときの沢を渡るとスムーズに進めるようになりました。が、そこにはケガをして搬送されようとしているランナーが。うー、コワイ〜!

関門時間を気にしながら走っているとスタッフの方が「大丈夫!関門時間延びましたから!」と言ってくれたのでホッ。わたしの後ろにはかなりのランナーがいたはずなので当初の関門時間だと大勢の人がスタートして僅か1時間半でレースを終えることになってしまいます。それも渋滞のせいで。そんなの悲し過ぎます。
結局、第一関門は10時23分頃に無事通過〜!
そのあとはまたロードを走ります。今度は下り。ジャクジャクとウォーターパックの水を揺らしながら走る、走る。ここをこんなに飛ばして後半大丈夫だろうかと心配しながらも第二関門のことを考えるとここで時間を貯金していた方が良いような気がして走りました。道路にはびっくりするようなでっかいミミズがいっぱい落ちてました。
そのあと下りのロードは登りに変わり、とぼとぼと歩くはめに。またまた歩いたり、走ったりの繰り返し。途中でパワージェルを吸ったり、ソイジョイを食べたりしてエネルギー補給。この頃がお昼の12時頃。第二関門は12時半です。なんだかトイレに行きたくなってきた・・・。
第二関門に到着したのが12時10分頃。やったー!20分の貯金で通過です。だけどここでトイレの列に並んで約10〜15分くらいのロス。それでもなんとなく半分通過したということで余裕かましてたわたし。
ところがここからが辛さの本番なのであった。途中で一緒になったオジサンランナーに「試走のときは前半が二時間20分で後半は3時間以上かかったよ」と教えてもらって初めて、えー、後半の方がきついの?!と気付き、第三関門通過の不安が急上昇!そういえば第二関門で「レースやめたい人はここから車で・・」みたいなことをスタッフの人が言ってたっけ・・・。

とにかくのこぎりの歯の上を走っているようなもので急な登りと急な下りの連続。途中でやっと20キロ地点の看板をみつけてあと三分の一と思うも残り10キロってどんだけ〜という感じで気持ちも萎える。
もううちに帰りたいとか思ってしまう。
ときどき近くにいるランナーさんと会話をすることで辛うじて動き続けていられる感じ。「つらいですねーこの登り」とか「下りこわいですねー」とか。座り込んでいる人に「大丈夫ですか?」とか偉そうにも声かけて「頑張ってください!」とその人にも自分にも声かけてる感じ。普通、登りは歩いても下りは走れるのですが傾斜が急過ぎて走れない。木につかまってきゃあ、きゃあ言いながら滑り落ちてました。
「ここが最後の壁でーす」とスタッフの方に言われて、そっかこれって”壁”なのね、って思った。そうなんです。坂ではなくてまさしく壁!
そしてなんとかその最後の壁を登ったのに、まだ登りはいくつもありました。「最後って言ったじゃん!うそつきー!」と心の中で悪態つきながら先を進みました。またまたスタッフの方が「ここからは急な下りになりまーす!気を付けて行ってくださーい」と叫んでいた下りはホントにキケンな急な下りで「マジですか!?」とつい声が出てしまう・・・。そしてせまりくる第三関門封鎖時間の午後2時半。「大丈夫ですかね?関門まであとどのくらい?」と誰に訊ねるともなくつぶやいていたら後ろにいたランナーさんが「そこ下ったらすぐです。大丈夫です。関門10分伸びたらしいですよ」と教えてくださった。おー、天使の声!
そして第三関門は2時20分頃に通過〜!これで7時間以内の完走はほぼ決まり!!

長くなってしまったので続きは明日!