こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

予想外

今回は旅行カバンにフットプリンターを詰め込んで帰省した。
実家で両親と祖母のフットプリントを採りたいなと思ったから。
だけど予想外のことが起きた。

これは祖母のフットプリント。よく見ると二重になっているのがわかりますか?
下の方にもうっすらと足跡が残っている。
これは祖母にフットプリンターの上に乗って!と言ったのだけど一歩で乗ることができなかったからなのである。つまり中央部に足を乗せるのに一度では無理だったのだ。
祖母は92歳。祖母の歩幅は非常に狭いのであった。

70代の両親もちょっと難儀した。最初にプリントを採らない方の足を乗せて、次にもう片方の足をそうっと動かさないよう乗せるのであるが一瞬、片足立ちをしなくてはいけないことになる。その片足立ちがうまくゆかないのだった。
ハンディキャップのある父はフットプリンターの厚み2センチほどの段差を越えるのも苦労した。
母はわたしの肩にしかとつかまらないとバランスを崩して倒れてしまいそうだった。

採取している間『動かないで!』ということもこの人たちには難しい様子だった。
普段わたしたちがなんでもないことと思って行動していることも高齢者や障害のある人にとっては大きなハードルになっていることがあるとしみじみ感じたのであった。


タックの製甲は結局こうなりました