こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

半径500メートル

帰省中、母におつかいを頼まれてスーパーまで行く途中、ちょっと懐かしくなって通っていた保育園まで久しぶりに行ってみた。何十年ぶりだろう?
でも不思議なことに道順ははっきり覚えている。当時とはまわりの景色はずいぶん違っていたが、間違いなく保育園はその場所にあった。園舎は新しく建替えられており当時の面影は全くなし。
敷地のぎりぎりまで周辺のアパートやマンションが迫っていた。
わたしが通っていた頃は周辺にこんなに建物はなく、運動場のような庭が続いており、正面、左右の三方から園にアプローチできるようになっていてもっともっと広々としていた。大きなポプラの木が連なっていて風が吹くと葉がサワサワと心地良い音を立てていたものだった。周辺を捜してみたがポプラの木はなくなっていた。


ついでに通っていた高校にも寄ってみた。こちらもすでに校舎は建替えられている。だけどほんの少しだけ以前の面影がある。2階廊下が回廊になっているようなつくり。懐かしいでしょ、このブログ読んでくれてる同級生の皆さん!
高校の校門あたりに立つと実家が見える。そう、この高校から実家までは200メートル足らず。予鈴が聴こえてから家を出ても間に合う距離だった。
金沢から帰ってきてからあらためて地図で距離を調べてみたら、通っていた小学校が実家から300メートル、中学校が260メートルだった。そして保育園が500メートル。

なんと、なんと高校を卒業するまでの18年間、半径500メートルの中で過ごしていたことになる。なんちゅう行動範囲の狭さや!と今さらに気付く帰省となったのであった。


そしてこれがわたしのランニングの原点。
小学校のマラソン大会で走った道。
墓地の間を抜ける細い道。この先が結構な坂。