こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

エコレザー

先日、相方が購入したお財布がとても風合いがよかったのでタグについていたTORNATという革を検索してみるとタイミング良くこの革もレザーフェアに出展されるということを知った。久方ぶりにレザーフェアに出掛けたのはそういうことも理由なのだった。

エコレザーってよくきくような言葉だけど何?と思って調べてみたら驚愕(おおげさー)の事実がわかった。エコっていうからには環境に優しいとか安全とか廃棄処分しても有害物質が出ないとかイメージしますよね。で、革の場合はクロム鞣しではなくタンニン鞣しのもの、なんとなくぼんやりとそう思ってた。
つまり、エコレザー=非クロム鞣しの革、という風に思ってた。
とにかく「クロム」がダメなんだと思ってた。でも少し違うようである。
調べてみるとクロムには三価クロムと六価クロムがあり、三価クロムは安全とのこと。問題になるのは六価クロムの方で、でも現在日本では六価クロムで鞣しは行っていないそう。だから革は安全、という話になるのだが、稀に六価クロムが混じったり、三価クロムが六価クロムに変化したりするんだそう。詳しくはわたしにはわからないのだけどそういうことみたい。
そしてJSG(なんの略だろう?ジャパンなんとかかんとか?)の規格を合格した革がJSGエコレザーと呼ばれるらしい。だからクロム鞣しでも基準を満たせば合格でエコレザーと呼ばれるし、タンニン鞣しでも基準に満たなければエコレザーではないというわけ。

エコってむずかしい。

そしてこちらのTORNATはエコテックススタンダード100という高い国際基準を満たしたものなんだそう。オーガニックタンニン鞣しなんだそうです。では値段がすごく高いのか?ときいてみたところそんなでもないとのこと。1デシの価格をきいてみたがびっくりするような価格ではなかった。靴の分野で製品として流通はまだしていなくてバックや小物やインテリアでは使用されているとのこと。現在は製造メーカー直での取引しかないようである。ちなみにロットは30枚からとのこと。使ってみたいなーと思ったけど無理のよう。

クツと革の名誉にかけて言いますが靴や皮革は有害でも危険でもありません。例えば触って有害とか匂いをかいだら危険とかそういうものではありません。その安全のために検査機関、研究機関というものが存在しているってことを知れたのが今回の一番の収穫かな。
今日の記事はコチラ→を参考にしました。


昨日クリスタル婚式だった我が家
相方風邪っ引きのため、胃に優しい湯豆腐でお祝い
いつもよりお高いお豆腐用意してみたがかなり地味ディナー
デザートは頂き物のバウムクーヘン。おいしい!一気にお祝い気分に
Sちゃん、ありがとう!出張お疲れさまでした!