こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

完走しました!

本日参戦の陣馬山トレイルレース、なんと完走しました。
しかも制限時間内の3時間50分29秒。
今の自分の状態だと5キロ程度で膝の痛みが出てしまうのでなんとか第一関門の12キロ地点まで行ければそこで棄権しようと思っていました。第一関門での足切りの制限時間は2時間30分。その時間までにたどり着けなければ自動的にそこでレースは終わりです。どちらにしてもわたしのゴールはこの12キロ地点だなぁと思っていたのです。
だけど密かに奇跡が起こることを期待して決めていたことがありました。
もし、痛みが出ていなくて関門到着が2時間10分以内だったらレースを続行して完走を目指してみよう・・・と。

そして午前9時、1300名が一斉にスタート。わたしはかなり後方からのスタートを選びました。無理をせずに自分のレースをすること、それが今日の目標。しばらくは舗装された林道を登ります。そこではマイペースを守り、抜かれても冷静に。トレイルに入ってからは陣馬山山頂まではずっと登りが続きます。ほとんどが歩きだったので足への負担は少なかったみたい。
そして山頂到着。
←ここが7キロ地点です。ここから先は5キロの下り。膝が少し痛んだけどなんとか関門までは到着できそう。山頂でエネルギー補給をして下りを走りました。ときどき腕時計をみるともしかしたら思ったより早く関門に到着できそうな予感。これはひょっとすると・・・。でも膝も痛くなってきています。
そして関門に到着して給水を受け、時計をみたらちょうどスタートから2時間!!これはいくしかないでしょう。うまくゆけば制限時間の4時間以内にゴールできるかもしれない。
進む先を見ると長い舗装された林道の登りをほぼ全員が歩いていました。
そうなんです。トレイルランのいいところは走れるところだけ走ればいいこと。上り坂はほとんどの人が歩いています。この登りは7キロ近く続くのですが早歩きでいければなんとかなるかも!とわたしも歩き始めました。前半押さえ気味に走っていたおかげで体力は充分残っています。ただこのあと膝の痛みがどうなるか・・・。そこで持っていたソイジョイを食べて痛み止めの薬と胃薬を飲みました。なんとか最後までもってくれーと祈るような気持ちで上り坂を早歩きしたり走ったりして進みました。だけど思ったほど薬は効かないようでどんどん痛みも増してきました。それでもレース続行を決めたからには進むしかありません。この永遠かと思うほどの長い登りが1時間15分続きました。
そしてやっと再びトレイルへ。その入り口には「あと4.5キロ」という表示が。
その時点でわたしの時計は3時間15分経過を示していました。なんとかいけるかも!と元気を取り戻して下りに入りました。楽しいはずの下りのトレイルですが、腸脛靭帯にとっては一番の敵の「不整地の下り坂」です。やっぱり痛くて途中歩いてしまいます。でも歩いてばかりだと時間内にゴールにたどり着けません。と思って走るけどやっぱり痛くて止まってしまう。
まわりを見渡すとわたし同様、足のどこかを故障して辛そうに走る人も多いのです。制限時間ギリギリランナーってみんなそういうものです。
それでもみんな黙々とゴールを目指しています。
ようやくトレイルから抜け出し、舗装路へ。係の人に「あとどれだけ?」ときくランナーに返ってきた言葉は「あと800メートルだよ。行けるよ」といううれしい答えでした。一瞬元気になって走り出すもまた止まって歩いたりも繰り返し、あと少しのところへ。先にゴールしたランナーや藤野町の方々が声をかけて応援してくれます。そして涙のゴール!(実際には泣いてませんが)

完走できました!
途中棄権を覚悟していたのでやっぱり嬉しい。
だけどわたしの腸脛靭帯は・・・。

明日から治療に専念したいと思います。

23キロ走ったのも3時間半以上走ったのももちろん生まれて初めてでした。