こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

銭湯王国

引き続き、帰省ネタを。
今回の帰省は相方の運転する車で移動していたのでいつもと違って行動範囲が広がった。いろいろ市内を車で走ってみた。
わたしが通ったのは小、中、高校とも実家から徒歩5分くらいの至近距離。なので通学エリア以外の金沢の地理には疎いわたし。大学生になってスクーターでの通学でほんの少しだけ行動範囲が広がったが、まだまだ市内には知らないところがいっぱいある。そんな中のひとつが金沢の奥座敷湯涌温泉である。↑この画像では何が何だかわからないですね。
今年7月末の集中豪雨で多大な被害を被った小さな温泉街である。ニュースでご覧になった方もいらっしゃるかも。
金沢に生まれて40数年、なんと今回初めて湯涌温泉街に足を踏み入れたのだった。わたしの認識だと古い一軒宿のみがある温泉地。しかし行ってみると想像よりずっとちゃんとした温泉街だった。この辺りに泊まって金沢観光なんていうのもいいですねー。

「総湯」と呼ばれる公衆浴場もちゃんとあった。(総湯とは石川特有の呼び名らしい)
「白鷺の湯」という名前もいいし、なかなか良い風情で料金は¥350とある。いきなりシャツのボタンを外し始め、入る気満々の相方。
つられてわたしも・・・。タオルとお風呂セットをフロントで購入し、いざ!
温泉街ということで観光客の人がいるのかと思いきや、地元のおばあちゃんたちや小さいお子様連れのママさんなどでいっぱいだった。フロントのおばちゃんが中には石けんもシャンプーもないよと言ったのはこういうことだったのねと納得。ここは日帰り温泉というよりはまさしく『銭湯』なのであった。内湯がひとつに屋根付き露天風呂がひとつ。あんなにいっぱいだったのにあがる頃にはわたしひとりになった。脱衣所では全員、顔見知りな感じで皆さんおしゃべりしていた。
あとから相方にどうだった?と訊ねると「これが銭湯文化なんだね」との言葉が返ってきた。男湯の方も毎日通って来ているような地元も人でいっぱいだったそうな。
石川には銭湯がたくさんある。全国の銭湯の経営者には石川県出身の人が多いのだそうだ。多分、冬寒いので家庭の風呂ではなく銭湯へ行く習慣があるのだと思うがわたしも小さい頃から足繁く銭湯に通った。そんな銭湯にまつわる思い出を何かにつけて彼に話していたので”銭湯文化”という言葉を思い出したらしい。
しかし、近年、町の銭湯は次々と廃業に追い込まれている。実家のすぐそばの銭湯も昨年廃業した。それでも文化は廃れてはいないようで今度はあちこちにスーパー銭湯がオープンしている。温泉街の「総湯」もリニューアルされてきれいになっているところも多い。両親と行った粟津温泉の総湯も今年の8月にオープンしたばかりのピカピカだった。(入浴料は¥400くらいだったと思う)

今度帰省したら銭湯巡りもいいなー。
銭湯王国のサイトを参考に。

風呂上がりには第七ギョーザの店