こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

ツバル・しずみゆく楽園

どうしても観たい映画の上映会があったので仕事の都合をつけて朝9時に鎌倉のソンベカフェへ。

ツバルという国をご存知ですか?

フィジーから飛行機で約2時間、赤道直下の南太平洋にある9つの島々と美しい海からできた、とても小さな国。人口は約1万人。海抜は1メートルほどしかない。
ツバルは近い将来、地球温暖化による海面上昇によって海に沈んでいく最初の国と言われている。

そんなツバルの子供たちに「あなたの大切なものは何ですか?それを絵に描いてください」と頼んでみたというのがこのドキュメンタリー映画
家族や友達、家、聖書や神、国や国旗などを描く子供が多いのだが(これは他の国でも同様)ツバル特有のものを描く子供もいる。
それが「海面上昇」のこと。

だけど問題はそれだけではないのである。
たくさんのゴミだ。ツバルが海に沈む前にゴミに埋もれてしまうよと言っていた住民もいたくらい深刻な問題だ。そして巨大化する熱帯低気圧による高潮。これらは日本にも共通する問題。
先日の台風みたいな春の嵐や昨年、西湘バイパスを崩壊させた台風など最近の低気圧は勢力が強過ぎる気がしてならない。安芸の宮島厳島神社が度々浸水してしまうのも海面上昇を感じるできごと。そして砂浜が狭くなっていることも。
そしてツバル特有のもうひとつの問題がある。これは日本と正反対。
人口の増加である。沈んでしまう前にと他の国に移民する人も多いのだが、それよりも産まれてくる子の方が多いのだという。みんな兄弟がたくさんいるという。

わたしがこの国について詳しく知ったのは野口健さんのブログを読んだから。
野口さんも言っていたけど将来沈んでしまうかもしれない気の毒な国というイメージは彼らには全くない。むしろこちらの方が「日本はがむしゃらに働かなきゃいけなくて大変だね」と同情されているくらいだ。

あー、長くなってしまって何が言いたかったかわからなくなってきたので続きは明日にします。
この上映会は4月19日20時30分〜もあるのでお近くの方はぜひいらしてみてください。
そして5月5日は子供向けで参加された子供たちにも絵を描いてもらうそうです。(こちらは事前申し込みが必要)絶対、おすすめです。
何が起こっているのか?知ることは一番大切なんじゃないかと思います。

詳細はソンベカフェで。