こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

玉ねぎの皮

相変わらず寒い日が続いている。そんなときは煮込み料理が恋しくなる。ポトフを作った。市販の固形ブイヨンも使うけどちょっと味がくどいので野菜のくずからとったスープを使う。にんじんのしっぽや皮、キャベツのしんや一番外側の硬い葉、玉ねぎの茶色い皮などを水から煮出して漉して使うのである。玉ねぎの皮からなんともきれいな色が出る。コンソメスープの色、黄金色だ。このスープで鍋にギュッと詰めた野菜やベーコン、ソーセージをコトコト煮る。まぁるい味になる。

ストーブを使っていた頃は全部ストーブで調理していた。野菜くずからスープをとるのもポトフを煮るのも。時折り仕事の手を休めては鍋の中を覗いたりしていた。横浜の親方のところに通っていたときは師匠がよくストーブで甘酒を作ってくれておさんじのときに振る舞ってくれた。懐かしい思い出だ。手仕事と料理はそんな風につながっている。
一日中、ストーブのそばで作業しているから牛スジの煮込みなんかもお手のものだった。もちろんおでんは言うに及ばず。今だったらきっと豆を煮るな。

とはいえ、現在は我が家ではストーブを一切使わなくなった。面倒な給油はいらずスイッチひとつで暖まる便利さではあるが、やっぱり少しストーブが恋しいのである。

さて、そういえば今日はバレンタイン。こびとくは例年通り本命のみですヨ。
皆さま、ハッピーバレンタインをお過ごしください。