こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

今年のナンバーワン

ついに大晦日。皆さんいかがお過ごしですか?
わたしは今年最後のランニング&朝風呂のあと、黒豆を煮ながらこの記事を書いてます。おせちは作らないけどいただきものの丹波の黒豆があったのではじめて黒豆煮に挑戦。どうなることでしょうか?(5時間煮るって書いてあったけど…。)

今年読んだ本の中で一番良かったものを今年の最後に紹介したいと思います。
それはなんと言っても村上春樹さんの『走ることについて語るときに僕の語ること』に決まりです。とにかく長距離ランナーとしての気持ちを村上流で語ってくれています。例えばよくきかれる質問についての答え。特に走らない人からよくきかれる質問、「走っているときに何を考えているのか?」その答えがすごくいい。ここではネタバレしないのでぜひ読んでください。何でもそうだけどよくきかれる質問というのは愚問が多い。そうか、そうきりかえせばいいのねと思うステキな答えなのである。
こんなフレーズを抜粋してみる。

川のことを考えようと思う。雲のことを考えようと思う。しかし本質のところでは、なんにも考えていない。僕はホームメードのこぢんまりとした空白の中を、懐かしい沈黙の中をただ走り続けている。それはなかなか素敵なことなのだ。誰がなんと言おうと。

カッコいいでしょ。
この本は少しでも走っている人なら共感できる部分がたくさんあるし、走っていない人が読めばランナーの気持ちがわかってくるのではないかと思う。そして個人の生き方の参考書としても秀逸な一冊であると思う。村上ファンでなくてもおすすめ。
ほんとはもっともっとこの本について書きたいけど長くなりそうなのでこの辺で。

少なくとも最後まで歩かない人生を自分もおくりたいとそう思います。

お正月休みに読む本たち。
来年もいっぱいご紹介します!